家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は七夕ですね。
子供が小さい頃は、短冊に願い事など書いて
笹を買いに行く時間がない時
苦肉の策で
家の観葉植物にぶら下げたりしたこともありましたっけ。
懐かしい思い出です
七夕といえば、やっぱりそうめん。
なんでそうめんか、については諸説あるようで
織姫の糸とそうめんの形状が似ているから、なーんていう説もありますが
これは、後付らしく
「麺の文化史」(石毛直道著 講談社学術文庫)
によれば
中国の故事似、七夕にそうめんを食べると、起こりという病気にならないという言い伝えがあり
平安の昔から、無病息災を祈願してそうめんを食べていたようですね。
そういう意味もあってか
お中元にそうめんを送るという習慣は
江戸中期以降、庶民の間でも一般化していたそうです。
さて、そんなわけで、我が家も今日はそうめんにしました。
シンプルなナスそうめん
お肉やいろいろな野菜がたっぷり乗ったごちそうそうめんもいいですが
こんなシンプルなそうめんも、また美味しいものです。
我が家のナスそうめんには2パターンあって
たっぷりの煮汁(醤油と味醂とカツオのあっさりしためんつゆの味)でさっと煮て
そのままアジを含ませるパターンと
ナスをゴマ油で焼いてから、醤油と砂糖で甘辛く煮るパターンと。
いずれにしても、粗熱が取れてから冷蔵庫で冷たく冷やして食べるのが
暑い時期にはおいしいですね。
めんつゆのようなだしで味を含ませるパターンだと
煮汁ごとめんつゆとして、そうめんにかけられるのがいいし
こってり濃い目の甘辛味で煮ると
そうめんにのせた時に、ぐっと存在感があり、食べごたえも十分です。
どちらにしようかと迷ったけれど、今日はこってり甘辛味で
ナスは、縦半分に切ったら、皮目の方からゴマ油で焼いて
砂糖と醤油をさっとからめてから、水と煮干しを入れて煮るんです。
あっさり煮るときは鰹節のほうが、品よく仕上がりますが
こってり味の時は、煮干しを入れるほうが合いますね。
私はこの時期、ナズを買ってきたら、たっぷりまとめて煮ておいて
冷蔵庫で常備。
常備菜って、あまりマメに作る方じゃないのですが
このナスの煮物は、夏の間、結構いつも冷蔵庫に入っているというくらい作ります。
今日は、たっぷりそうめんにのせて
みょうがと生姜を添えました。
ちょっと濃い目の味のナスにかぶりつきつつ、そうめんを食べる
これが、暑い時にはお肉に匹敵するほど、ごちそうに思えるんです、ホント。
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