家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
節分です。
恵方巻です。
南南東です。
もともとは関西の習慣だった恵方巻ですが
ここ数年は全国的な習慣になったようで
今日はあちこちで恵方巻の大売り出し!!
いろんな恵方巻があるので、買ってみたくもなりましたが
今年もやっぱり自分で作りました。
具材は、
鮭、卵焼き、ホウレンソウ、キュウリ、しめじと豚肉のしょうが煮
鮭は、中からの塩サケを焼いて、身をほぐしただけ。
本当は紅サケのように身の色の赤いものを買えばよかったのですが
北海道産の鮭がおいしそうだったので、そちらを買ったら
少々色が淡い色になってしまいました。
卵焼きは
いつものだし巻きにみりんを加え
ちょっと甘くしています。
お寿司屋さんの卵って、ちょっと甘いですから。
本当は、はんぺんを加えて、だて巻き風の卵焼きにすると
更にお寿司屋さんぽくなるのですが
今日は朝から打ち合わせやらなんやらと外で仕事をしていて
夕方帰ってきてから作ったので
簡単に普通の卵焼きで。
ほうれそうは彩ですね。
普通はゆでたものを切らずにそのまままくんですけど
恵方巻の場合、切らずにかぶりつくので
ほうれん草を長いまま巻くと
かぶりついたときにほうれん草が紙切れずにずるっと抜けて食べにくいので
私は食べやすく切って巻き込みました。
少し薄口しょうゆをかけから、最後にギュッと水けを絞って使うと
ほんのり醤油の味がついて、おいしいと思います。
キュウリは、食感ですね。
巻きずしって、ちょっと歯ごたえのあるものが入ったほうが、断然おいしいんです。
キュウリの代わりにたくあんなどでもいいのですが
今日はキュウリにしました。
豚肉のシメジのしょうが煮は、甘辛味出全体の味のバランスをとるために入れました。
巻き寿司って、普通干しシイタケとかかんぴょうとか
甘辛の醤油味のものを入れますよね。
あれが入ることで、酢飯やほかの具材との味のバランスがぐっと良くなるんです。
以前、鮭とほうれん草と卵焼きだけの巻き寿司を作ったことがあるのですが
まあ、それはそれでおいしかったけど
やっぱりちょっと、物足りない感じもして
もちろんかんぴょうや干しシイタケを甘辛く煮ればいいのですが
豚肉ときのこを時雨煮風に煮るほうが、断然簡単です。
作り方は、フライパンに豚肉と砂糖しょうゆ、みりん,酒を入れて火にかけ
味をからませながら加熱し
肉に火が通ったらしめじを入れ、煮汁がほとんどなくなるまで煮るだけ
最後にせん切りしょうがをたっぷり。
しょうがはあまり火を通しすぎないほうが、フレッシュな香りがいきます。
これもシイタケでやればよかったのですが
うっかりシイタケを買い忘れ
冷蔵庫にあったしめじを入れたのでした。
巻き方ですが
海苔を半分に切って、ハーフサイズの海苔巻きにするのが奥薗流。
海苔を半分に切ることで、丸ごと食べるのにちょうどいいサイズになるだけでなく
半分のサイズにすれば、巻きすなしでも、
手巻き寿司を作る要領で、端からくるくるまくだけで巻き寿司になるんです。
大きいまま巻くのに比べて、断然簡単です。
そうしてできたのが、これ!!
丸かじりするんだけど
一応、断面はこんな感じ。
巻き寿司も、こういう機会でもないとなかなか作らないし
また、一年に一回でも、毎年巻き寿司を作ることで
少しずつ、巻くのが上手になったり
親から子供に、我が家の巻き寿司の味を伝えていくという意味もあるんじゃないかと思うんです。
それに、恵方巻なら、切らずにかぶりつくから
具が真ん中にきていなくても、海苔が破れたりしても
それなりになんとか、様になるしね。
こまごま、具を作ったり
家中に酢飯のにおいでいっぱいになったり
家で作った恵方巻は、買ってきたものに比べてそれほど豪華じゃないかもしれませんが
プラスアルファーの楽しみは確実にあるんじゃないかと思っています。
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