家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
サンマが記録的な不漁で
取引価格が、過去最高基準になるそう。
どれくらい不漁かというと
漁獲量がものすごく少なくなった去年の18%しか取れてないそうなんです。
大変な事です。
サンマが獲れなくなっているという話は
ここ数年ずーっと言われていて
今年はサンマを食べられるんだろうか…というのを
毎年毎年、この時期に心配していました。
けれど、実は、正直、
間違った認識をしておりまして
サンマが日本の海域に入ってくる前に、
他の国の漁船が根こそぎとってしまうから、日本の漁獲高が減っているのだと思っていたんです。
ところが、実際はそうではなく
気候変動により、海水温が上昇していることが大きな要因としてあるようで
今日、さかなクンがニュースで語っておられたのは
なんでもサンマって、10~15度よりも海水温が高くなると
もっと温度の低いところを求めて、泳ぐルートを変えてしまうので
結果、日本の近海から姿を消してしまうんですって。
その証拠に、
もともと沖縄近海で獲れていたグルクンという魚がいるんですが
(丸ごとから揚げにして食べるのがおいしい魚で、沖縄ではすごくポピュラーな魚です)
そのグルクンが、今は千葉の近海を泳いでいるそうなんです。
沖縄の魚が千葉で泳いでいる!!??
どれだけ海水温が高くなっているか、それだけ見てもわかります。
そうなると、サンマにはどうかんがえても
海水温は高すぎるので泳いでいるわけがありません。
さかなクンは、今魚がどれくらいいるのかという調査と
それに基づいた、保護と計画的な漁獲という事をおっしゃっていて
本当に、それをきちんとしていただくことを願います。
でも、その一方で、
海のことは海の方たちに任せて
私たちは、ただありがたくいただくだけでいいのか
という事も思います。
そもそも、海水温が上昇している原因は
二酸化炭素を大量に排出などによる、近代化の弊害ですから
これは、決して他人事ではないという事も、
改めて思いました。
脱プラが叫ばれていますが
地球環境について、一人ひとりが自分にも責任があるという事を
考える時がきているなあと、あらためて思いました。
1人1人ができることは、本当に小さなことかもしれませんが
それでも、今、地球環境を自分の事として考えるところから
ます、始めてみる必要があると思っています。
サンマは、その警笛を鳴らしてくれているようにも思えるのです。
省エネモード・・。
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