家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
本谷有希子さんは、
芥川賞を受賞された時からずーっと気になっていた作家さんでした
でも、なかなか読むきっかけがなかったのですが
とうとう、読むことができました!!
「自分を好きになる方法」(本谷有希子著 講談社文庫)
本谷さんの本は、読みたい本が何冊もあって
どれから読むべきか、迷いに迷い、
タイトルで選びました。
この本は、第27回三島由紀夫賞を受賞している作品だそうで
読む前から、期待が高まる、高まる。
で、読み始めたら、期待通り
あっという間に世界観に引き込まれ、一気読みでした。
リンデという一人の女性の人生を描いた話なんですが
16歳、28歳、34歳、47歳、3歳、63歳
それぞれの年齢の時の、ある日の数時間の話が
つなぎ合わさっている構成です
その時々で、
リンデは、一緒にいたいと思う相手を探し求めていて
自分の気持ちに正直に生きているんだけれど
結局いつも、心は孤独で、空回りしてしまう。
いつも決して一人ではないのだけれど
完璧に自分の思い通りにピタッと合わないと
何もかもが嫌になって、この人と一緒にいなくてもいいやと思ってしまう。
人を求めているのに、人を受け入れない
最終的に相手を拒絶して、一人になる。
「自分を好きになる方法」というタイトルから考えるに
リンデは、一緒にいる誰かのことが気に入らないのではなく
結局は、自分が自分を好きになれないから
自分を認め、自分のことを好きになってくる誰かを求めているだけなのではないか
そんな風に思えて来ます。
自分が好きになれない私を、
好きになってくれる人はいるのか。
だから、リンデは、結局いつも一人になることを選ぶんです。
自分を好きになるには
自分のことを好きだと思ってくれる人を求めないこと
リンデの結論は、そういう事でした。
この本を読み終わった時は
そんなに、きれいにわりきれるものではなく
本当は、そうじゃないっていう気持ちも、ざらっと残ります。
そのザラっとした感じとともに、心の中にリンデが居座ります。
自分の中に、自分のことを無条件に受けて入れほしいと駄々をこねているリンデが
じっとこちらを見ているのです。
お前はどうだ
お前はどうだ
自分のことが好き?
自分のことを、無条件に受け入れてくれる人がそばにいる?
ああ、なんだろう、この読後感。
今まで味わったことのないような、読後感。
癖になりそう・・。
コメント
毎朝、楽しみに見させてもらってます。
料理の質問、よろしいでしょうか?
肉の下味をつけ、片栗粉をまぶす、
または小麦粉をまぶすと、なっていますが、
どうゆうふうに考えて使い分けているのでしょうか?
以前、粉物を常温でおいておくと虫がわくとテレビで見て怖くなり、
片栗粉、スパイス類は冷凍庫に入れているのですが、
小麦粉は場所を取りそうなのでなかなか買うにいたりません。
他の皆さんも疑問に感じているんじゃないか思うんですが、
よろしければ教えて頂けませんでしょうか⁉️
こんにちわ。
小麦粉化、片栗粉か、ややこしいですよね。
実は、この件に関して、2014年にでいりいおくじょので詳しく書いております。
よろしければ、そちらの記事を読んでいただくのが、一番わかりやすいかと思います。
でいりいおくじょの 肉にまぶすのは、小麦粉ですか?片栗粉ですか?
で調べれば、出てきます。
一度、それを読んでいただいて、
分からないことがあれば、そこからまたご質問を頂いてもいいでしょうか?
ここで中途半端に説明するよりも、
そちらの方が、わかりやすいと思います。
すいませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。