でいりいおくじょのBLOG

2022.02.01

フライパンいろいろ

フライパンについての質問を良くされます。

 

Youtubeではテフロンのフライパンを使っているので

鉄のフライパンだと同じようにできません

というような質問。

 

確かに、

テフロンのフライパンと鉄のフライパンでは、

使い勝手がずいぶん違います。

 

実は、私は一応両方持っていて

その時々で使い分けています。

 

かつては、鉄の中華鍋を愛用していて

何でもかんでもそれで作っていた時期もありました。

 

使いやすさから言えば

テフロンのフライパンが断然使いやすいです。

 

それでもあえて鉄のフライパンを使う理由としては

肉がおいしく焼けたり、上手に使えば炒めものもおいしく炒め上がるから。

 

使いやすさでいえばテフロン

焼き上がりの美味しさでいえば鉄。

 

けれど、

もう一つ別の基準があって

それは、耐久性。

 

鉄は一度買えば一生使えるけれど

テフロンのフライパンは

テフロンがはげるたびに買い替えないといけない

そこがすごく気になるところ。

ゴミになるようなものを使っていいのかと。

 

私もそういう気持ちがあります。

 

私の場合、料理の頻度が高いので

買い替えのサイクルも普通の家庭よりもはるかに短いサイクルで買い替える必要があります。

その点は正直すごく気になっています。

 

けれど、家庭料理研究家としては

皆さんが使っているフライパンを使って料理するべきだと思っていて

そうでないと、料理のコツなどがどうしても伝えきれないのです。

 

フライパンの問題は

まだまだ、迷っている部分が多いです。

 

けれど、迷いながら

両方のフライパンを使い続けることで

また、見えてくることもあるはずなので

今は焦らず

両方を使いこなしながら

何か、有効なメッセージを発信できればと思っているところです。

2022年1月31日虎之助

 

 

 

コメント

  1. はやかわあきこ より:

    以前奥薗先生の著書の中で、テフロンのフライパンは買い替える手間がかかることやテフロンが剥がれるとかえって使いにくいなどの理由で鉄のフライパンを使っていると書かれていた(と記憶しています)ので、私も独身時代に使っていたテフロンのフライパンは捨て、結婚を機に鉄のフライパンを今まで使っています。確かにしっかり火にかけてから使わないと焦げ付いたり、使い終わった後も水分を飛ばさないと錆びたりして使い勝手が悪い面もありますが、買い替えの必要がなく、むしろ使えば使うほど使いやすくなる(まさに育てるフライパン!)所は本当に良いと思っています。でも油をそんなにひかなくても炒め物ができたり、イタリアンでニンニクを低温からオリーブオイルで炒めるということが鉄のフライパンではできないなどなどテフロンの便利さも承知しているので確かにジレンマですね。
    先生の一般の方が料理することを念頭においた家庭料理研究家としての姿勢は本当に有難いです。私も悩みながら日々の食事作り、頑張りたいと思います。

    1. 奥薗壽子 より:

      昔の本を読んでくださって、ありがとうございます。
      そうなんです。自分だけの事なら、自分の使いたいものを使えばいいと思うのですが
      家庭料理研究家として料理を紹介する場合
      私の価値観を押し付けたくない、という思いが強いのです。
      自分に合ったエッセンスだけを受け止めて、応用してもらえたらいいなと思っています。
      そのことが伝わっていればうれしいなと思います。

  2. くろちゃん より:

    フライパンのお話ありがとうございます。テフロンはホント使いやすい、でもすぐダメになりますね。鉄のはお手入れしながら長〜く付き合っていけるし、鉄分も摂れるしなあ。と、私も同じようにフライパンについて思っています。悩みつつ上手に使い分けしていけたらいいな。また聞かせてくださいね。
    オミクロン株感染者数が増えています。どうぞお身体大切になさってください。

    1. 奥薗壽子 より:

      コメントありがとうございます。
      何がいいのか、心はゆらゆら、あっちに傾いたり、こっちに傾いたりしています。
      身体にいいものを食べて、元気にお過ごしくださいね。

  3. ぼろ美 より:

    いつも素敵なレシピ、お世話になっております。
    こないだは、丁寧な返信を、誠にありがとうございました。

    先生のレシピがあるから料理をする気になれる人も、大勢いると思います。みんな忙しいですし。
    先生のレシピがなければ、お惣菜に頼った場面も多かった人も、いたんじゃないでしょうか。もちろん私もその一人です。

    なので、テフロンフライパン前提のレシピは必要だと私も思います。 

    私が思っていたのは、レシピの問題ではなく、剥がれないテフロンのフライパンを作るメーカーがない現状が悲しい、ということなんです。
    あるいは、耐久性を上げる努力が見られないことです。

    日本のメーカーは、使い捨て前提でモノづくりをしますよね。
    電機メーカーなどでは、ある程度たったら壊れるように設計をすると聞きました。実際、よく壊れます。
    でも、私は使い捨ては嫌なんです。
    電機製品は、夫が直してくれます。
    でも、フライパンだけはどうにもなりません。

    でも、困っているので、関係ない先生に 聞いてしまいました。
    本当にすみません。
    自分の料理の仕方が悪いのも大いにあると思います。
    がんばってみます。

    ありがとうございました。

    1. 奥薗壽子 より:

      実は、フライパンの開発を手掛けたこともあるのですが
      テフロン加工の技術もどんどん進歩して
      耐久テストなんかも、かなりされていたりします。
      ただ、フッ素樹脂などを吹き付けてコーティングしていくので
      何層にも吹き付ければ、それだけコストも高くなるので
      耐久性を求めるのであれば、ある程度の値段も覚悟する必要がいるんですよね。
      そこが鉄と違うところかもしれません。
      素人にはわからない難しいことがいろいろあります。
      正しさというのはないのかも。
      自分がいいと思うことをやるしかないと思います。

  4. ポテコ より:

    学生時代に鉄のフライパンに出会い 鉄のフライパンをずっと使っています。

    先生のレシピに最近出会って、料理が楽しくなり、毎日作っています。

    ただ テフロンと火加減が違ったりするので、そこは調整しながら作っています。

    「先生はテフロンなんだな」と思っていたので、先生のいろんな思いや考えが分かり 色々納得しました。

    使い捨てない道具がいいけど使い勝手の良さも捨てがたい…。

    これからも先生のレシピ楽しみにしています。お体ご自愛ください。

    1. 奥薗壽子 より:

      そうなんです。
      家庭料理研究家としては、いかにわかり易く作り方を伝えられるか
      ということも大事なんです。
      ご理解いただけてうれしいです。

  5. おりいぶ より:

    奥薗先生 毎日先生のレシピを参考にさせていただいております。ありがとうございます。
    昔テフロン加工のフライパンが出回り始めた頃、買いました。しかしすぐにテフロンが剥がれてしまい、デパートで新しいフライパンを探し、ちょうどセールをしていた、ドイツのメーカー、シラルガン?製のフライパンを特大サイズと小サイズを買いました。小でも15000円くらいしたと思います。長持ちしますと言われたような気がします。
    もう20年以上毎日使っています。多分一生使えそうです。ただ、特大サイズは重いので、多人数分作るとき以外は使いません。
    中サイズのフィスラーのフライパンを後から購入して、こちらも毎日愛用していますが、これも一生使えそうです。
    安いフライパンを何度も買い換えるくらいなら、高くても長く使える物の方が結局はお得だと思います。

    1. 奥薗壽子 より:

      やっぱり、値段の高いものは作りもしっかりしていますよね。
      たぶん、こういうのも人それぞれ価値観が分かれるところかもしれませんが
      でもいいものを大事に使うというのは、
      ある程度年齢を重ねると大事だなと思います。

  6. NY より:

    障害があって車椅子で料理しています
    腕の力がなく、なるべく軽い道具を使っています
    鉄のフライパンは重くて使えません
    軽いテフロン派です
    鍋も軽い物、両手使えないので、鍋のとっては
    一本の物を使っています

    1. 奥薗壽子 より:

      今、テフロンのフライパンも、すごく軽いものが売られていますね。
      これからの時代、いろんなニーズに合わせて
      使いやすい道具がもっともっと増えるといいですね。

  7. 壷井雅子 より:

    初めまして。
    病み上がりの家族のために減塩を心がける必要があり、先生のレシピにはいつも助けられております。
    先生は一般のレシピ説明でも、「塩分が気になる方は、このタイミングでこの調味料をこれだけ減らせます。」と言い添えてくださるので、安心して調理する事ができます。
    また、すべての「ひと手間」について、「何故そうするのか。そうした方が美味しくなるのか。」を説明してくださるのも、たいへんありがたい点です。
    訳もわからず盲目的にレシピを踏襲するのと、納得したうえで作るのとでは、出来上がりに格段の差が出ることを、日々実感しております。
    奥薗流なしでは献立が決まらない事も多い今日この頃ですが、
    ただ、ひとつだけ気になっていることがあります。
    先生のいわゆる「水滴技」についてなのですが、
    テフロン・フライパンの寿命を縮めることにならないでしょうか。
    殆んどのテフロン・フライパンは空焚き禁止、強火も禁止ということになっています。
    ごく少量の水が蒸発するまで熱するというのは、空焼きではなくとも、それに近い状態になるのでは?
    とちょっぴり心配になるのです。
    御説明を賜れれば、幸甚に存じます。

    1. 奥薗壽子 より:

      コメントありがとうございます。
      私のレシピが、お役に立ててうれしいです。

      さて、ご質問の件ですが
      私は以前、フライパンの開発にもかかわったことがあり、その時にフライパンについていろいろ勉強しました。
      確かに、空焚き禁止、強火禁止と注意書きはされています。
      しかし、ここで、質問なのですが、空焚きというのは、何をもって空焚きと言っているのでしょうか?
      油を入れて加熱したとして、油がフライパン全体に広がっていなければ
      油のついていない部分は空焚きになるのでしょうか?
      強火というのは、どれくらいの火加減のことを強火というのでしょうか?
      一瞬でも強火にするとだめなのでしょうか、少しくらいの時間なら強火で炒めものをしてもいいのでしょうか?

      メーカーサイドは、後々、トラブルが起こらないように、
      注意事項として保身として明記している場合が多々あります。
      明確に何を指しているのか、わざとあいまいにして書いている場合もあります。

      油を入れずに数十秒、火にかけることが、フライパンに致命的なダメージを与えるとは私は思っていません。
      明確な定義がない以上、それはあくまで感覚の問題です。
      もし、これを空焚きだと考えられるのならば、逆にお尋ねしたいです。
      空焚きではない状態というはどういう状態でしょうか?
      必ず、フライパンを使うたびに、全体にまんべんなく油を塗って使わないといけない事になりますが、そんな使い方をされているでしょうか?

      どれくらいの時間、何も入れずに火にかければ、空焚きというのか
      明確な定義はないと思うのですが、いかがでしょう?

      でもこれは、個人の価値観の問題なので
      もしも、水滴ワザでフライパンが痛むと思われるのなら
      ご自分の納得いくやり方でされるのがいいかと思います。

      これは、もう個人の感覚の問題なのかなと思います。
      どうぞよろしくお願い申し上げます。

  8. 壷井雅子 より:

    奥薗先生。
    お忙しい中ご回答いただき、誠にありがとうございました。
    これは社交辞令ではなくありません。
    レシピをアップなさる頻度やマスコミへの露出頻度などから、先生のご多忙ぶりを拝察し、
    そのお忙しい合間を縫って詳細なご説明をいただいたことに、恐縮しております。
    先生のおっしゃる事はよくわかります。
    私自身🍳を新調するたびに、「“強火厳禁”って、一瞬たりともいけないの?それは無理でしょう。」と、
    説明書にツッコミを入れております。
    「ここで一瞬火を強めて水分を飛ばさない訳にはいかないのだから、いかせていただきます。あ、分かっております。
    これでテフロンが駄目になったら、自己責任ですね、はい。」とひとり漫才をしつつ、日々フライパンを振るっております。
    「クレーム対応したくない。保険をかけておきたい」というメーカー側の立場も、モヤモヤしつつも一応理解できます。(でも、モヤモヤは消えることがない。)

    実は、今フライパンを買い替えねばという時期にさしかかっており、そのタイミングで先生のコラムを拝読したものですから、
    日頃から気にかかっていたことを思い切ってお尋ねした次第です。
    繰り返しになりますが、お忙しいところをお煩わせして申し訳ありませんでした。
    ただ、これだけはご理解いただきたいのですが、私の質問は「水滴技への批判で」はありません。
    末永く先生のレシピを活用したいという気持ちは心からのものです。
    丁寧なご説明のおかげで、先生のお考えはよく理解できましたので、安心して納得したうえで「水滴技」を使えます。
    質問の際のの私の言葉が足りなかったために、先生のお気持ちに余計なご負担をおかけしたのでなければよいのですが。

    単なる手順の説明にとどまらず、ひとつひとつの工程の意味を詳らかにしてくださる先生のレシピが好きです。
    何よりも美味しい仕上がりがもれなくついてくるところが大好きです。
    この度は😊ございました。

    1. 奥薗壽子 より:

      ご丁寧なコメント、ありがとうございます。
      いえいえ、水滴ワザ批判だなんて、まったく思っていません。
      ただ、もしも、もやもやしたまま料理されるとしたら
      せっかくの料理が楽しくなくなるのでは、と思ったのでした。
      私の方こそ、長々と、めんどくさいことを書いてしまい、申し訳ありません。
      今、正しいとか、間違っているとか、きれいに分類してしまいがちですが
      もっと、気楽に、臨機応変にやってもいいんじゃないか
      そう思っているだけなのです。

      いらぬ気を遣わせてしまい申し訳ありません。
      また、不快な気持ちにさせてしまったら、それも申し訳ありません。
      どうぞ、これからもよろしくお願い申し上げます。

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