家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は朝から撮影で
一日ばたばたしていました。
今日の撮影は、BS朝日の「皇室スペシャル」という番組で
美智子様がお子様のために作られた三色弁当と海苔巻き弁当
雅子様が皇太子殿下のために作られたというチキンカレーを
再現するというお仕事でした。
ちょっと前、「天皇の料理番」というドラマをやっていましたが
あの原作はもちろん読んでいたし
あのドラマも見ていたので
皇室の毎日のお食事については、ほんの少しは予備知識があったのですが
今回、この仕事の依頼をいただいてから
さらに、あちこち本を読み込んで勉強する必要がありました。
「殿下の料理版」（渡辺誠著 小学館文庫）
という本のなかに、雅子様のチキンカレーの話が出てくるので
この本は、特にじっくりと読みこみました。
この本の著者は、皇太子ご夫婦の料理を作ってこられた方です。
皇室の方々は
毎日のお食事はおつきの料理の方がいらして作られるので
基本的には、ご自分でおつくりになることはないのですね。
それでも、料理をおつくりになりたいと思われることがあって
忙しい公務の合間に、料理をされた時の気持ちを
私なりに想像しながら、料理を作りました。
たぶん、料理するときの気持ちというのは
皇室だからとか、そういうこととは関係なく
子供を思う母親の愛情だったり
新婚の夫に、自分の味を食べてもらいたい、食べさせてもらいたいという
初々しい新妻の気持ちだったり
それは、私たちと変わりない気持ちだったのではないかと思いました。
それにしても、実際どんな料理を召し上がったのか
ただただ、想像するしかなく
それを再現する仕事というのは、初めての経験だったので
こんなことを核と不謹慎と言われるかもしれませんが
ものすごーく楽しかったのです。
子供が好きそうな甘めの味かなあとか
巻き寿司の具は、何だったんだろうとか
カレーの味付けは？ 具は？
それをどんな器に盛られたんだろう？とか
そういうことを一つ一つ想像しながら、料理を組み立てていくのは
本当に、それはそれは楽しい作業でした。
出来上がった料理は
あくまで私の想像で作ったもので
実際に作られたものとは全然違う可能性もあるのですが
ああ、こういうものだったんだろうなあ、という風に
テレビを見ている方が思ってくださったらうれしいなと思います。
放送は１０月１１日。
BSですが、見ていただけれがうれしいです。
さてさて、そんなこんなで
今日はちょっと疲れちゃったので
こんな日の夕食は、豆腐がメインのスープにしました。
昆布と煮干しのだしに豚肉をちょっと入れ
あとは、豆腐を入れて、カットワカメを入れ
最後に長ネギを散らして出来上がり。
煮干しとカットワカメの塩分で、味が付くので
味付けはしょうゆ少々を入れるだけで決まります。
ごま油とこしょうで香りとパンチをきかせました。
ほっこり、ぬくぬく。
また明日も頑張れそうです。
コメント