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新海誠監督のインタビュー番組
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村上春樹の「かえるくん、東京を救う」
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「アンナ・カレーニナ」(トルストイ著)の映画
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「白夜」(ドストエフスキー著 光文社古典新訳文庫)
なんか、伝達ゲームみたいな感じで
とうとう、「白夜」読みました。
正直、長編だったら読まなかったと思うんだけれど
100ページくらい短編小説だったので
なんとか、読み終えました。
読み終わった後、
「なんやねん!それ!!」
って言いましたよ、すいません。
いやいや、私の読解力と深い教養がないから
そう思っているんだと思います。
本当に失礼な感想です、すいません。
ストーリーはこうです。
サンクトぺテルスブルグの白夜の3日間の物語。
一人の冴えない男性(夢想家らしい)がいて
町の人たちはこぞって別荘なんかに出かけて行ってるんだけれど
ああ、なんか、みんなどっかに出かるのに
自分には誘ってくれる人もなく、行くところもないので
あてもなく街を歩き回っているんです。
で、そこで一人の少女を見かけるんです。
よく見ると、彼女は泣いている。
幻想的な白夜の夜に
橋のたもとで涙している少女(17歳)
これはほおっておけません。
白夜を写真や映像で見るとめちゃめちゃ幻想的なんで
ここのシーンが映画だったら、
そのシチュエーションだけで、ぐっとくると思う。
二人は、お互いのことを話し始めます
まあ、この辺は良い雰囲気
まず彼から
次に彼女、
その話の中で、彼女の涙の訳が分かってきます。
彼女には
一年後に迎えに来る約束をして別れた彼氏がいるんです。
で、一年がたち
彼は街に帰ってきているはずなのに、
自分に何の連絡もくれない
それが涙の訳なのです。
で、ここからです。
彼は散々彼女の話を聞いて
親身に相談にのり
彼氏と間の連絡係のようなこともやることになるんです。
でも、彼は、話をするうちに彼女に心を奪われていきます。
純粋な人なんです。
そのうち
彼女が、あなた、私のことが好きなんでしょ?
だったら結婚してもいいよ、なんてことを言い出し
(その間2日しかたっていないのに、そんなことあり!!)
じゃあ、明日、今の住まいを引き払って
彼女の家に下宿するって言う話になる。
ええええええ~~~~~っ!!!!!!
そんな展開、あり!?
あなたは私のことを好きなんでしょ?
私は彼のことが好きだけれどさ
あなたのことは、本命じゃないんだけどさ
あなたと結婚してもいいかなって思えてきたから
あんた、とりあえず、私んちで下宿してよ。
一緒に暮らしましょ?
って話です。
ええええええええ~~~~~~~~~~!!!!!
そんなん、あり?
で、
ほんなら、明日、荷物をまとめて引っ越すよ、僕
ってなった
そこで
突然、消息のなかった彼氏から連絡があり
あっ、彼が戻ってきたわ、ほな。
って感じで
彼女は、あっさり彼氏のもとに去って行ったのでした。
えええええええええええええ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!
・・・・・・・・・・・・。
何やねん、それ?
ドストエフスキー様
これは、いったいどのように解釈すればいいのでしょうか?
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村上春樹が「かえるくん…」の中でこんなことを書いています。
“ヘミングウェイが看破したように
僕らの人生は勝ち方によってではなく、
その敗れ去り方によって最終的な価値が定められる“
その理論でいくと
主人公のボクは
ただ、ただ、若い女性に振り回された挙句、振られたように見えるけれど
もしもその出会いがなかったら
白夜の3日間は、ただただうつうつと過ごしていたにすぎないわけで
それに比べれば、
振り回されても
ドキドキしたり、ハラハラしたり、ときめいたり、幸せを感じたり
そういう気持ちになれた、
そのことに価値を見出した方がいいのかもね。
そんな風に考えたら
恋が実るかどうかよりも
価値のあるものを、彼は得たことになるのですよ。
文学って、深いなあ。
凡人の私は、も一つ納得できてないけど。
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