家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
料理研究家にも、いろんなタイプがあるとは思うんだけれど
私は、毎日コツコツ試作をするタイプ
ああしたらどうだろう
もう少し調味料をこうしたらどうだろ
昨日はこの味で美味しいと思ったけれど
今日はもしかしたら、味を薄く感じるかも‥。
作っても作っても
なかなか満足(安心?)できなくて
なんか終わりが見えない感じで
ひたすら試作を繰り返すタイプ。
たぶん、小心で心配性なんだと思う。
だから、はっと気づいたら
冷蔵庫の中に、
試作した料理がびっしり入っていたりするわけです。
(冷凍できるものは冷凍もするので、冷凍庫にもたまる)
朝、昼、晩と
またそれをコツコツ食べるんだけれど
試作するペースと
食べるペースが問題で
食べるペースが落ちると
どんどん料理がたまっていくので
時々
テーブルにバーッと並べて
満漢全席みたいな感じで食べまくります。
以前、
グルメ雑誌のライターさんと話をした時
その人が言っていた言葉を思い出します。
一日に何件もお店を回って
どのお店でも残さずに全部食べて
その中から
美味しいと思ったお店に
また何日も続けていって
何回も何回も食べるんだって。
何回も何回も食べて
それでもやっぱり、ここのお店はおいしいなあ
って思えたら、それは本物で
その人は、そういうお店を紹介しているのだそう。
その人の、プロ根性もすごいけれど
美味しさって、やっぱりそういうもんだと思う。
繰り返し繰り返し食べて
それでもやっぱり、これ美味しいな
って思える。
そこ大事。
それが本物。
私も、そんなレシピを作りたいと
いつもいつも思いながら試作を繰り返し
日々、試作品の残りと格闘しています。
健闘を祈るわ・・。
コメント
お昼は軽くおうどんを食べたい、という時に冷蔵庫で待っている大量の試作品を食べなければ、というのは大変そうですね。「美味しゅうございます」で有名になられた批評家の方はこの一言に色んな気持を込められておられたんだと思います。スタジオでその時だけ美味しいものを試食して終わるような仕事とは思えません。関西人には昆布出しの効いたおうどんは身にも心にも沁み渡ります、特に冬は。今日のお昼はおうどんにします。
良いなあ、おうどん。
私もおうどん食べたいです~~~~。