家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日髪の毛を切りに出かけたついでに
何かおいしいものを食べて帰ろうと思って入ったのが薬膳中華のお店。
そこで食べたお粥が、なんともおなかに優しくて
夏の終わりのこの時期
胃腸も何かと疲れているはずなので、お粥はいいなと思ったのでした。
お粥といえば、
かき混ぜながら煮て、米粒をとろとろに煮溶かす中華がゆと
できる限りかきまぜないで、ご飯粒の形を残しながら柔らかく煮た日本のお粥と
お粥と一言で言っても、いろいろありますが
暑い時期でもあるので、できる限り簡単にできるのが一番。
私のお粥の作り方を紹介しますね。
まずご飯。
炊飯器のご飯でも、冷凍ご飯でも
とにかくすでに炊き上がったご飯からのスタートです。
冷凍ご飯の場合は、電子レンジにかけて熱くしておきます。
これを鍋に入れて、ひたひたの水かお湯を入れます。
ご飯茶わん1杯に対して、水300㏄くらい
これで大体2人分です。
蓋をして火にかけ、
ふつふつと沸騰してきたら軽く混ぜ、
1分ほどそのままにたら、ふたをしたまま火を止めて5分くらい置くの。
火を止めて余熱で煮るというがポイントなんです。
以前は、鍋に水とご飯を入れて、弱火でコトコト煮てたんですけど
ご飯って、コトコト煮ているときより、火を止めて余熱で蒸らしているときのほうが、
中までふっくら水分を吸い込む気がするんです。
しかも、ここに、サツマイモやカボチャを入れて
芋粥とか、カボチャがゆにする場合
ずーっと煮てたら、芋やカボチャが煮溶けて、それこそドロドロになっちゃうんですね。
それで、ある時火を止めて余熱調理にしてみたら
かぼちゃはふっくらやわらかいのに煮崩れず
ご飯は形がきれいなのに、水を吸ってとろりと軟らかく煮あがってる!!
これだ!!と思ったんです。
火を止めるんだったら、電子レンジでもできるんじゃないか
それなら、もっと手軽で暑くないし
と、思ってやってみたのですが
余熱調理の蒸らしが、鍋のほうが断然ふっくら仕上がるし
野菜のおいしさも断然鍋で調理したほうがおいしいです。
しかも、電子レンジって、素材の分量に比例して、かける時間が変わるので
米の量、水の量、具材の量が変わった時に
どれくらいの時間チンしたらいいのか、
計算とか予測とか、これが結構ややこしい。
それなら、鍋にすべての材料を入れて火にかけ
沸騰したらひと混ぜし、再び沸騰したら火を止めて蒸らし。
これのほうが、簡単だと思うんです。
夏の疲れが胃腸に来ると
なんとなく、胃が重くって
食欲が落ちたりしがちですね。
そんな時、食べないという選択肢もありますが
お粥のような消化のいいものを食べるというのもおすすめです。
おなかに優しくて温かいものを食べることで
かえって、いい感じに胃腸が動き始めるということもあると思うんです。
夏の終わり、ここを上手に乗り切れば、今年後半も元気に過ごせます。
お粥もよかったら、お試しあれ。
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今日の朝ごはんは、カボチャがゆでした。
かぼちゃと、せん切りしょうがと、ちりめんじゃこと塩
シンプルだけど、体に効く感じがします。
ツイッターでも紹介しているので、よかったらのぞいて見てください。
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