家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今年も箱根駅伝、盛り上がりましたね。
今年の箱根もドラマがあり、感動しました~。
駅伝の後は、糖分補給にぜんざい!
走ったわけでもないのに、必死で応援していたらけっこう疲れまして。
年末に黒豆を煮たついでに、圧力鍋で煮ておいたあずきを
あんころ餅にするか、おぜんざいにするか迷ったのですが
今日の気分はぜんざいでした。
ぜんざいを作る時に、多めの水分で小豆を煮て
最初からぜんざいを目指して、小豆を煮るやり方もあるけれど
私は、とりあえず全部あんこにしてしまい、それを水でのばしてぜんざいにします。
「吉兆味ばなし」(湯木貞一著 暮らしの手帳社)
の中にぜんざいの作り方が載っています。
それによると、小豆をたっぷりの水加減で柔らかく煮たあと
小豆と煮汁に分け、小豆の方に砂糖を混ぜて甘さをしみこませるんです。
それを食べる直前に、再び小豆と煮汁を合体させてぜんざいにするという方法です。
そうすると、小豆にしっかり甘い味がつき、
汁の方は小豆から染み出した砂糖であっさりとした甘さになり、
そのコントラストで小豆の味が生きるというのです。
これを読んだ時は、なるほど~と思って、長らくこのやり方で作っていました。
確かに小豆の風味も生きて、品良く仕上がります。
でも、ある時ふと思ったんです。
これって、あんこにして、水で薄めても一緒じゃないのかって。
小豆の方にしっかり味が付き、汁の方は、そこから染み出した甘さなので、あっさりと仕上がる。
実際やってみると悪くない。
ただし、あんこを水で溶くと、小豆の粘りのようなものが出ますよね。
その粘りも悪くないのですが、
あまり粘りすぎると、もったりした仕上がりになってしまうので
あんこを仕上げる時に、あまりねっとりと煮詰めず、
ちょっと水分多めで火を止めるやり方に行きつきました。
砂糖を加えた後、かき混ぜて水分を飛ばす工程を極力やらずに仕上げるんです。
これだと小豆の形も半分くらいは残っているので
ぜんざいにした時に、あまり粘りが出ず、さらりと仕上がるというわけ。
もちろん、あんころ餅にするときも、水分多めなのでいい感じにお餅にからみます。
さらに、ちょっと甘さ控えめに仕上げておくと
あんこだけをそのままおやつ代わりに食べたり、ヨーグルトに入れたり
あっさり食べられるのもいいですよ。
コメント
先生、おはようございます。
おぉ~、大きなぜんざいですね。
小豆の煮方、参考になりました。
ただ甘いだけでなく、しっかりと小豆の味を感じられそうですね。
つぶ好きにはたまらないかも?。
この、何とも言えないほんわかした絵が、心を癒してくれますね。
気持ちも温かくなります。
先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。
昔、おばあちゃんの作るおぜんざいは、いったい何を入れたらこんなに甘くなるんやろうっていうくらい甘かった思い出があります。そういうのもなつかしい。でもおばあちゃんの作るあんこ、大好きでした。