家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
最近、京都に出かけることが多くなったので
東京にいる間は、必死で仕事をしています。
もともと、私は家で仕事をすることが多く
メインは台所で料理を考えること、それから原稿を書くこと、
様々な媒体から情報を経て勉強すること
等で、日々の仕事が回っていました
出勤時間がないというのは、とても楽な反面
オンとオフの区別がなくなり、だらだらと休みなく仕事をしてしまうというデメリットがあって
いかにオンとオフを切り替えるかが、長年抱えてきた問題でした。
なるべく料理以外の趣味のようなものを見つけ
今日は休みという日を決めて、ガーデニングや、読書や、映画鑑賞を楽しんだりしていたのですが
やっぱり、なかなかオンとオフの切り替えが難しい。
それで、家の中でやる趣味ではなく
自分が外に出かけていかないと、なかなかオンとオフは切り替わらないのかも
という結論に達し
大好きな京都に行ってみることにしたんです。
幸い、子供たちも大人になったことだし。
いざ、行ってみると、これが予想以上に良いのです。
歴史に触れたり、美術品に触れたり、美しい景色や庭を見たり
さらには、友人にも会ったり、知らない人と友達になったり
今までうちに向いていた視野が、一気に外に向かって広がり
今まで見えなかったことが、目の前にパーっと広がったって感じ。
そうして東京に帰ってくると、そこには普通の暮らしがあり
日々のあたりまえのご飯があり
日常と、非日常が、そのまま、私のオンとオフになったのです。
更に、京都に行くために、効率よく仕事ができるようになりました。
年齢を重ねると、いろんなことが少しずつ面倒くさくなるものですが
オンとオフがあることで
面倒くさいとか、そういう気持ちがなくなって
東京での日常も、京都での特別な時間も
両方、とにかく楽しいのです。
家庭料理というのは、目的ではなく手段だと思ってきました
美味しく食べて、健康を維持して、楽しく生きるための手段。
今、自分がそう思って日々作る料理は
まさに、家庭料理としての王道を行っているような気がしています。
コメント