家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
仕事のため、金沢に来ています。
仕事は明日で、今日は前乗り。
金沢はおいしいものがたくさんあり
何を食べても、絶対おいしいのですが
この時期の一番の楽しみといえば、やっぱり
“香箱蟹(こうばこかに)!!!”
ズワイ蟹のメスのことで、金沢ではこう呼ぶんです。
オスのズワイガニに比べて小さいのですが
甘味や美味しさは、オスのズワイガニにひけを取らず
むしろ、こちらの方が好きかもしれないなあ、っていうくらいおいしい。
しかも、オスに比べて、めちゃめちゃ値段が安いのもいい!!
食べられる時期が短く、
まさに、今が食べごろです。
甲羅の中の味噌と、内子と呼ばれる未成熟の卵
まったりとした濃厚なうまみ。
これは、もう文句なしの美味しさです。
それに対して、オレンジのプチプチは外子と呼ばれる産卵直前の卵
これは、人によっては好き嫌いが別れるところかもしれませんが
今日伺った、魚常さんの外子は、新鮮でプチプチ感がよく、とってもおいしかった!!
もちろん、食べやすく取り出してくださった、蟹の身
これもしっとり風味があり、蟹の美味しさを満喫できました。
ご主人に伺ったところ
生の香箱蟹を仕入れて、自分のところでゆでているお店と
ゆでたカニを仕入れて出しているところがあって
こちらは自分のところでゆでておられるとのこと。
やっぱりね~、さすがに、めちゃめちゃおいしかったです~。
三杯酢もいいですが
何もつけなくても蟹の旨みと甘みが口いっぱいに広がり
小さいながらも、食べごたえ十分。
今の季節しか食べられない美味しさというのは
何とも贅沢、贅沢、ホントに贅沢。
コメント
奥薗先生、香箱蟹を召し上がったんですね。香箱蟹といえば、少々苦い思い出があります。金沢の実家の父が知り合いから香箱蟹をたくさん頂いたということで、夫の実家にお裾分けしたことがあったのですが、後に義母から蟹は大好きだけど、あの蟹は小さ過ぎて食べる所も少なく、良さが分からないからもう送らないでくれと言われてしまいました。まだ地元でしか知られていない頃でしたし、説明が足りなかったのかもしれませんが、香箱蟹の季節になるとそのことを思い出してしまいます。
小さいけれど、季節限定のその美味しさを今回先生に語っていただけて、とても嬉しかったです。
香箱カニはおいしいですね~。私は大きいカニよりも、香箱の方がサイズ感もピッタリで好きです。今回、ちょうどいい季節に金沢で仕事があったので、本当にラッキーでした。それにしても、新幹線が開通して、観光客が増えた事で香箱カニの値段も高くなっているみたいですね。