家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
再び京都の話です。
先日の京都で銀閣寺の東求堂の中を拝見させてもらいました。
実は、ちょうど銀閣寺の特別拝観が始まって
一回に20名限定で、国宝東求堂の中に入らせてもらえるということで
早速行ってきたのです。
10時から1時間おきに20名限定。
本当は朝市の10時の回、と思ったのですが
思っていたバスに一本乗り遅れたのと
銀閣寺道のバス停を降りてから銀閣寺までの参道が
意外に長い。
世界遺産で、京都を代表する観光スポットですからね
観光客もたくさんだし、参道にたくさんのお店が並んでいるのは当たり前なんですが
久しぶりだったので、ここの距離感を計算違いしてしまい
必死で走ったけれど、結構遠かった~。
そして、銀閣寺の入口。
結局到着したのが10時5分で、10時の回には間に合わず
11時の回で入らせてもらうことになりました。
一時間待つことになりましたが
かえって、ゆっくり庭を見ることができて良かったです。
銀閣寺の庭は二層式になっていて、錦鏡地という池を中心とした池泉回遊式の庭で
そこから石段を上がっていくと、
京都の景色を一部出来るんです。
ここは結構、気持ちいいです。
池のところにあるのが、いわゆる銀閣と呼んでいる建物です。
銀閣と呼んでいますが、正式には観音殿のこと
2階建てになっていて、2階部分に観音像が祀られています。
こちらは、中には入れません。
今回中にはいるのは東求堂という、足利義政の持仏堂と書斎です。
同仁斎と呼ばれる書斎が、一番拝見したいところです。
そうこうする間に11時になり
いよいよ、中に入らせていただくことになりました。
(東求堂は国宝なので、内部の写真撮影は全てダメです)
さて、同仁斎。
4畳半の小さな部屋ですが
違い棚には、お茶道具が飾られ
付け書院には、文房具が並べられています。
(この飾り方には、きちんと決まりがあるそう)
この同仁斎、今の時代から見ると、
一見、あたり前の四畳半の部屋ですが
それまでの寝殿造りに変わって、
書院造という建築様式が生まれた最初なんです。
全面畳敷きで
四方を壁で覆われた個室
それまでの暮らしというは、広い板張りの部屋の中に畳が置かれていて
その周りを衝立や、屏風で仕切る形式だったのが
壁で囲った個室に変わったわけですから
これは、とっても画期的なこと。
しかも、この同仁斎という書斎は
東向きに作られているの。
都があるのは、ここから西なので、
都を背にして、書斎にこもっていた義政
応仁の乱やら、相続問題やら、
もういろんなことが嫌になって、
そういうもの全部に背を向けて引きこもっている義政の姿が目に浮かぶようで
なんかすごく興味深かったです。
東に向いた窓を開けると
素晴らしく美しい庭が見えて
これで、ますます現実逃避できそう。
金閣寺と銀閣寺は並び称さられますが
今回、同仁斎を拝見させてもらって
私はやっぱり銀閣寺の方が好きだなあって思いました。
コメント
京都に行った気分になれるだけでなく、日本史の勉強にもなりますね?因みに金閣寺銀閣寺は修学旅行で行っています?三代将軍栄華を誇った義満が金ピカの金閣寺、そして足利政権も衰退してきた頃の8代将軍義政の質素な銀閣寺。そのコントラストも面白いですね?因みに三島由紀夫は金閣寺という小説書いていて大学時代に読みました?金閣寺を燃やす青年の話だったと思います。それでは失礼致します??ノブ
三島由紀夫の「金閣寺」の方に、水上勉の「金閣炎上」という小説もあり、また、市川雷蔵主演の「炎上」という映画も、金閣寺を扱ったものです。
金閣寺は、実際に放火で燃えてしまったんです。
今の金閣寺は、再建されたものです。
お江戸も家事が多いですが、京都もたくさん燃えています。
知らなかった?勉強になります。奥薗ねぇさんは本も映画も詳しいですね??グルメも勿論料理も超一流凄すぎます。勝手な弟子のママデューク もできるだけ奥薗ねぇさんに近づきたいです?それでは失礼致します?ノブ