でいりいおくじょのBLOG

2020.12.01

映画日記「ネブラスカ」

でいりいおくじょので、映画や本の話を書くと

おすすめの映画や本を教えてもらう機会が増えて、うれしい限りです。

今回もまた、教えてもらった映画、早速見てみました。

 

「ネブラスカ」

 

懸賞金100万ドル当選をしたと勘違いしたお父さんが、

それを受け取りにネブラスカに行くと言い出すところから話は始まります。

 

当選通知はどう見ても偽物なんだけれど

痴呆症気味のお父さんには、それがわからず

何度も何度も家を抜け出して、徒歩で受取場所のネブラスカ州のリンカーンに向かおうとするのです。

 

けれど、その場所は、車で何日もかかる距離で

歩いていける距離ではないのですが、お父さんにはわかりません。

 

思いあぐねた息子は、お父さんを車に乗せて、ネブラスカに向かいます。

 

ところが、途中、酔っぱらってこけて頭にけがをしてしまい

親戚のうちでしばらく休養させてもらうことになります

そこは、お父さんが幼少期のころ住んでいた場所です。

 

100万ドル当選の話は、まことしやかに地域の人みんなにひろまり

たちまち、有名人になってしまいます。

昔からの知り合いやら、昔の恋人やら

いろんな人がやってきて、大騒ぎ。

 

古い借金の話を持ち出して、分け前をせしめようとする人も出てくる。

 

でも実際は、懸賞には当たっていないので、めちゃくちゃです。

 

この痴ほう症のお父さんが、止められて止められても懸賞金をもらいに行きたかった理由は何だったのか

それがこの映画の最大の見どころです。

 

最後までお父さんに付き合って、お父さんの願いをかなえてあげようとする息子のやさしさとか

口が悪く、品のないお母さんなんだけれど

お父さんは、やっぱりこの人と結婚してよかったなあと思えたりとか

 

最後は、心が温かくなり

ちょっと泣きそうになりました。

 

お父さんの人生の最高の当たりくじは

このお母さんと結婚をして、この息子が生まれ、この家族を持ったことだと思いました。

 

見終わってみると、なんだかとってもいい映画でした。

 

それにしても、

宝くじが当たると、突然友達や親戚が増える

みたいな話はよく聞きますが

この映画でも、お金を持っていると知ると、どうにか分け前を手に入れようと

人がたかってくるシーンがあって

ああ、世知辛いなあ

そういう風にはなりたくないなあって思いましたねえ。

 

お金という魔法がかかると、普段見えない人間性が見えます

お金という魔法に振り回されない人でありたいです。

 

お金じゃない、人と人のつながりを大事にせねば。

 

そういう意味でも、お金じゃないところにある人と人とのつながり

お金とは関係ないところにある優しさや思いやり

それが本当の宝物ですね。

 

2020年11月30日ネブラスカ

コメント

  1. へいこ より:

    早速ご覧になられたのですね。詳しいあらすじを描いていただけて、私もだいぶ思い出しました。全然期待せずに見たので、
    すごく良かったです。おっしゃる通り「見終わってみると、なんだかとってもいい映画」。
    これがタイトルでもいいぐらい!この後、この息子が彼女に「やり直そう」と言うんじゃないかと、私は想像してます。

    1. 奥薗壽子 より:

      はい、私もそう思います。
      あの優しい息子は、彼女とやり直して
      平凡だけれど、いい人生を送る気がしています。

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop