家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日、息子が
「今日のごはん何?」
と聞くので
「酸辣湯にしようかと思うんだけど」
と答えたら
「いいね~、いいね~」
とのこと。
残暑も夏の名残りも通り越して
急に寒くなってきたので
老若男女問わず、温かいスープが恋しくなってきているみたい。
ということで、酸辣湯、作りました!!
ベースになるスープは
豚肉から出るうまみでおいしいスープになるのですが
私は、煮干しを少し入れたりもします。
鍋に水と昆布(キッチンはさみでチョキチョキ)と煮干しを一つまみ(2~3尾)
煮干しは、その日の気分で軽く砕くもよし、丸まま入れるもよし。
たったひとつまみでも、ちょっと入るだけで、ぐっとうまみが増します。
沸騰したら、豚肉を入れます。
豚肉に塩を少しもみ込んでおくと、豚肉に下味がつき、
出し殻にならず、具としてもおいしく食べられますよ。
あっ、それから
豚肉は、炒めずに沸騰したところに入れるほうが
スープに豚肉のいいうまみが出ておいしいスープになると思います。
ということで、スープのベースができたら、あとは好みの具を入れて煮るだけ。
今日の具は、豆腐とえのきとネギ、しょうが、卵、そしてオクラ!!
卵以外の具を先に煮ておいて
塩としょうゆで味を調えてから、
小口切りにしたオクラを入れて、溶き卵を回しいれるんです。
オクラは、下茹でなしで大丈夫。
オクラ自体、食物繊維が豊富で
特にねばねば成分のムチンは、胃腸をいたわってくれるし
豊富に含まれるベータカロテンも、免疫力アップには効果があるので
夏のお疲れモードの体には、おすすめの野菜です。
でも、それだけじゃないんですねー。
小口切りにしたオクラ(生のまま)を入れることで
スープにいい感じのとろみがつくので
そのあと入れる溶き卵が、いい感じにふんわりと仕上がるのです。
オクラはさっと加熱すれば、しゃきしゃき食感も楽しめるし
ちょっと煮込めば、とろりと柔らかくもなり
どちらもそれぞれにおいしいです。
さて、酸辣湯と言いながら、お酢も辛味も入れてないことにはお気づきでしたか?
実は、我が家では、食卓で各自好きなように酢とごま油、ラー油、おろしショウガ、こしょうなどを入れて、味を完成させることにしています。
だって、酸っぱさも辛さも、人によって好みが違うでしょ?
私はお酢たっぷり
辛味はラー油少し、しょうがとこしょうをたっぷりきかせるのが好きなんです。
でも、息子は酢は少なめラー油たっぷりが好きだったり
しかも、ここにご飯とか麺とかを入れる人もいたりして
その時は、ほんの少し醤油を足した方がおいしかったりもするわけです。
だから、我が家の酸辣湯の、酸と辣は、各自好みで。
そういうやり方も、いいのではと思います。
いずれにしても、夏の暑さで疲れた胃腸に
具だくさんのおかずスープはおすすめです。
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