家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は、雑誌の撮影。
料理数は9品だったので、サクサクと順調に終わりました。
毎度のことながら、しゃべってばっかりの撮影で
こんな楽しく仕事をさせてもらって、申し訳ないような。
9品くらいだと、それほど疲れるって程でもないのですが
それでも、朝から準備して、作って、片づけてとなると
それなりにくたびれるので
今日の夕飯は簡単にお鍋にしました。
薄切り大根と豚肉のシンプル小鍋
土鍋に細切りにした昆布と水を入れて火にかけ
その横で大根(皮つき)を薄い半月切りにしてどんどん入れ
いっぱい入ったらふたをして、そのまま煮るんです。
大根は薄いので、すぐに柔らかくなります。
そうしたら、豚肉を入れて、さっと煮れば出来上がり。
大根が煮えたところで食卓に運び、
豚肉はしゃぶしゃぶしながら食べてもいいのですが
今日は、鍋に入れてさっと煮て、その状態で食卓に運ぶことにしました。
大根が軟らかくなってから豚肉を入れることで
豚肉が出し殻にならず、柔らかくおいしく食べられます。
大根は薄く切るのが、この鍋の最大のポイントで
早く柔らかくなるだけでなく、薄切り大根の柔らかい食感が得も言われぬおいしさなのです。
ピーラーなどで、大根を薄切りにしてお鍋に入れるのもありですが
私は、包丁で薄く切った方が、食感は断然おいしいと思います。
食べ方ですが、ポン酢しょうゆで
好みでゆずこしょうや、粉のこしょうなんかをプラスします。
更には、白菜キムチとおろしにんにく、ごま油を
各自取り皿の中で混ぜて食べるのも、意外においしいです。
鍋に入れて、キムチ鍋にしてもいいのですが
取り皿のところで、各自味をプラスする方が。
ポン酢で食べたり、キムチ味にしたりと、いろいろ味わえて楽しいですね。
で、さらに言うと
鍋ものって、大き鍋でどーんと作って、
家族みんなで同じ鍋をつつくっていうのが昔ながらの食べ方です
もちろん、大人数が集まって、大鍋でドーンって作って食べる鍋もおいしいのですが
家族の人数が少なくなって来たら
材料を少なくして、小さい土鍋でシンプルに作る
こんなシンプル小鍋料理もいいのではと思っているのです。
これだと、中途半端に材料が残ることもなく
お浸しやら、お刺身やら、例えば買ってきたコロッケや唐揚げとか
そんなものを、ちょこちょこつまみながら
スープ代わりに、鍋ものを楽しむことができて
うんと気楽に鍋物ができると思うんです。
で、最後のしめは、ご飯でおじやにするもよし、めんを入れるもよし。
もしも、もうおなか一杯だったら
そのまま、それを朝ごはんにしてもよしです。
いずれにしても、少ない材料でシンプルな鍋物なら
作るのも簡単
きちんときれいに食べきれるので、また作ろうという気になる
これから鍋の季節
ぜひ、シンプル小鍋、お試しあれ。
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今日のお弁当
鶏つくねの磯辺焼き
じゃがいもと人参とちくわの煮物
ブロッコリー、ミニトマト
卵焼き
鶏つくねの磯辺焼きは
砕いた麩にお水を入れてしんなりさせたところに
鶏ひき肉、しょうゆ、おろししょうが、片栗粉、
ねぎのみじん切り少し
を入れて混ぜ、丸めて焼きのりを張り付け
両面焼いたところに、しょうゆとみりん(甘いのが好きな人は、砂糖かはちみつも加える)
をからめて出来上がりです。
海苔を張り付けるだけで、ちょっとおいしそうに見えるところがミソです。
じゃがいもと人参とちくわの煮物は
全部食べやすく切って小さい鍋に入れ、水と昆布と、しょうゆ、みりん(同量)とその日の気分で砂糖を入れ
蓋をして5~10分ほど煮るだけ。
野菜が軟らかくなったらふたを開けて煮汁を飛ばし
ほぼ煮汁がなくなったところで鰹節を混ぜて、最後の煮汁の吸わせることで
だしのうまみをプラスしつつ、汁が全部野菜にからみます。
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