家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
はじめての料理本は
「和風ケーキ&クッキー」(農文協)という本で
豆腐とか、ヒジキとか、おからとか
和の食材を使った子育ておやつの本でした。
今から30年以上前です。
まだ娘が生まれる前で
息子の子育てをしながら書きました。
初めての慣れない子育てで
実家の助けもない状況で
よくまあ、本を書いたなあと、今更ながら思います。
それには強い動機がありました。
息子がお腹にいる時から
子育て本を読みまくっていて
子供の食事の本、おやつの本も、めちゃめちゃ読んでいて
自分は完ぺきにいいお母さんになれると思っていたのに
いざ生まれてみると、
本に書いてあることと、現実に起こっていることが全然違う。
全く思うようにならない現実にとほうに暮れる毎日。
子供が思うようにならなくても、怒ってはいけません。
いつもニコニコ、広い心で子供と接しましょう
子供が食べなくても、辛抱強く、対応しましょう
怒らず、我慢我慢。
子育て本って、なんてきれいごとばっかり書いてあるんだろう
って思いました。
そういう、理想論ではなく
今ここで、泣き叫んでいる子供といっしょに泣き叫んでいる私が、
どうしたらいいのかを教えてよ。
本に向かって、何度も何度も叫びましたわ。
あの当時、メールも、ラインもなかったし
SNSも、グーグルもなかった
同級生よりも、うんと早く結婚して子供を産んでいたので
相談する友達もいませんでした。
時はバブル全盛期
友人たちは、おしゃれして、ブランド物を買って
海外旅行に出かけていました
子育て中の私は、陸の孤島に子供と二人っきりで
めちゃ孤独でした。
だから、そのリアルな気持ちを、誰かと共有したいと思ったんです。
今、実際に子育てをしている母親の言葉が欲しいと思いました
子育てを終えた偉い先生の言葉では
今、実際に子育てをしている母親の気持ちにはより添えない。
リアルに子育てをしている母親の言葉が必要だ。
でも、子育て中に、本を書く人なんているはずもない。
だったら
誰も書かいないなら、私が書くしかない!!!
「和風ケーキ&クッキー」
「子育ておやつ私流」
「子育てごはん私流」
年に1冊のペースで本を出しました。
これらの本は、料理写真はなく
私のイラストと文章で構成された本でした。
私自身、写真にのせるような料理が作れる力などなかったのです。
なんで、こんなことを書いているかというと
そもそもの私の原点は、
実は、言葉とイラストだったという事を、思い出したからです。
そう、あの当時、
私は、きれいな写真で埋め尽くされた料理本なんて、考えてもいなかったし
そんな料理が作れるはずもないと思っていました。
ただただ、料理の周りにあることを、
言葉で書くこと
それしかできないし、そういう人になりたいと思いました。
言葉で料理を語れる、新しい料理研究家を目指すのだ!!
あれから、どういうわけか
料理写真中心のレシピ本もたくさん作ったし
自分でスタイリングもし、写真も撮るようになったし
動画も取るようになった。
けれど、30年たって、回り回って、
最初のスタートである言葉の所に帰ってきました。
昨日のでいりいで、
これからは、もっと書きたいということを書きましたが
それは、まさに、私の原点に返っていくことだったのです。
そう、私の料理は、言葉から始まった
過去を振り返ることで
そのことが分かりました。よかったです。
家庭料理研究家として30年以上過ごして
今、ようやく振出しに戻ってきました。
不思議でもあり
うれししくもありです。
へ~~~~~。
コメント
実はレシピと同じくらい、先生の本の文章がずっと好きでした。
だから沢山の先生の本の中でも、文章がみっちり書いてあるものが特に好きです!
あの文章のおかげで、気持ちが盛り上がって楽しく料理に向かえるからです。
でいりいおくじょのも毎日読むのを楽しみにしています。
先生の文章は易しい言葉で書かれていながら深いところまで刺さってきます。
これまでどれ程良い影響をいただいたことか!
これからますます楽しみにしています(^^)
うれしいコメント、ありがとうございます。
とても励みになります、感謝です。
自分は文章をかける、って思っている間は、めちゃめちゃ危ういらしく
最近は、全く書ける自信がなくなっていて
これは、ある意味、成長しているって事らしいのです。
自分では、何が何だかよくわからないのですが
それでも、書き続けるしかないと思っています。
これからも読んで頂けたら嬉しいです。感謝です。
ずいぶん昔に『もっと使える乾物の本』を読みました。あれも文字とイラストだけでしたね。レシピ本は今までたくさん買っても処分してしまったものばかりだけれど、なぜかこの本だけはまだ持ってます。自分が文字フェチなので文章で納得できるものが好きなのかもしれません。レシピ本としては見づらいんですけどね(笑)。あのスタイルが奥薗さんの原点だったと思うと感慨深いです。
「もっと使える乾物の本」持ってくださってありがとうございます。
あれは、私にとっては転機となる本で
東京に出てきて、この本を書かなければ、生活できない
というところまで追い詰められて書いた本でした。
確か、1か月くらいで、必死で書きました。そういう意味でも懐かしくて大切な一冊です。
大切にして下さってうれしいです。感謝です。
先生の本、本棚に2冊ありました、もっと持ってたんですが山形から大阪への引っ越しでかなり荷物を減らさなくてはいけなくて、残念ですが、YouTubeもあるので助かります☺️
本、持ってくださってありがとございます。
本って、ご縁ですよね。
2冊本がご縁をつないでくれました、感謝感謝。
奥薗さん!いつも楽しく読ませて頂いています。
私の手作りの原点は、奥薗さんの
和風ケーキ&クッキー との出会いでした!
以前にも書かせて頂いたことありますが、
私も同じ頃に子育てをしていて、団地の中の小さな本屋でこの本と運命の出会い!をしました。
今でこそ、おからやゴマ、きな粉など、ヘルシーなお菓子として人気ですが、当時はまだ、そうでもなかったと思います。中でも、ひじきクッキー!は子ども達とくり返しくり返し作った、永遠不滅のレシピです!奥薗さんが先駆けですね。
レシピに細かくイラストが描かれ、子育て中のエピソードも楽しく、私も、子どもの反応や「これは1.5倍で作る」などの書き込みをして、さながら当時の育児日記です、思い出とともに、本はボロボロに使い込みました。3冊とも持っていますが、本当に画期的なオリジナルのレシピ本だったと思います。このスタイル、大好きです。これからも大事に使います。
YouTubeのお料理の説明や味の表現、でいりいおくじょのの文章も、私達には、充分よく伝わっているといつも感じているのですが、それに満足されず、また一段と昇華されるのでしょうね。これからも応援します!
守るべき大事なことは守った上で、奥薗さんのペースで、これからもよろしくお願い致します。
「和風ケーキ&クッキー」大事にして下さって、ありがとうございます。
とてもうれしく、とても励みになります。
子育て中に作った料理は、そのまま子育ての大切な一コマとして残りますね。
子育てが一段落した今、もう一度初心に帰って、書くことを学んでいるところです。
生きることは、まだまだ未知なることがいっぱいです。
これからも、どうぞよろしくです。
優しいコメント、感謝感謝。
重複して何度も送っているかもしれません、すみません。
こんばんは😃🌃私の文章を才能があると書いてくださりありがとうございます。。なんかこそばゆい感じです😊「食」ついて書きたい事はたーくさんあります😄最初の子どもが娘で離乳食もほとんど手作り(もちろん育児本参照です)でした。。(お出かけの時はビンの離乳食持参でした)離乳食日記もつけてたんです。。何をどれぐらい食べたとか美味しそうに食べてたとか結構マメに書いてて今も押し入れにあります。。4年後に息子が誕生し…離乳食の時期になったけど手作りは娘の時ほどしてません💧ビンの離乳食にはほんまお世話になりました。。離乳食日記も最初の頃つけただけです💧娘の時は最初の子どもやし娘だけやったから離乳食日記もつけれたと思います。。息子がベビー時代は保育園児の娘も居てましたし…なんしかバタバタで奥薗先生と同じで私にもサポートしてくれる人はおらずワンオペだったんです。。奥薗先生と私でその頃ワンオペだった私達の頭をなでなでしてあげましょう😚「食」の事での話題はつきませーん😆
そうです、そうです。
ワンオペで子育てしている時は、無我夢中でした。
私も上の息子の時は、育児日記も付け、煮沸消毒もし、布おむつ、母乳
子育ての優等生でしたが、
娘の時は、忙しすぎて、とりあえず、生きていれば大丈夫
みたいな感じでした。
今振り返れば、子供が成長する力はすさまじく
親ができる事なんて、知れているなあ、って感じです
そうやって乗り切った私ら、頭なでなでしようね。ホント、ホント。
過ぎてしまえば、みんな笑い話、こういう話はいいねえ。・
私も友人よりも早く結婚出産し、誰も相談できず、共感してくれる人もいない孤独な辛い子育てでした。奥薗先生が書かれたこと、全部自分のことみたい。
私の奥薗先生のレシピとの出会いは西日本新聞でした。りんご寒天を身体が不自由で摺り下ろしができない、という方にに作って差し上げたという(たしかそんな風なことが書いてあった)エピソードに感激して、奥薗先生が大好きになりました。そのあと「母の友」連載を毎回楽しみにしていました。その時の「ネギの青い部分を使った餃子」はわが家の定番料理です。それと私が大好きなのは「読むレシピ」です。何回も読み返しました。
奥薗先生の文章は面白いです。そんな方でも「書く」勉強をされるんだなぁと思いながらこのブログを拝見していました。
うれしいコメント、ありがとうございます。
西日本新聞、母の友、懐かしいです。
そういうのも、すっかり忘れていましたが、
自分が忘れていることが、人と人を結び付けてくれるって
なんか、不思議でもあり、ありがたいです。
温かい言葉、とても励みになりました。
感謝感謝です。これからもよろしくです。