でいりいおくじょのBLOG

2024.08.24

子供の頃の事

今日のvoicyは

芸術体験についての話で、めちゃ面白かったです。

 

芸術体験って、言葉にならないコトバを感じる事。

コトバとはつまり、意味の世界の事。

確かに、子供は大人よりも意味の世界に近いので

子供の頃に、感じた何かって

後から思えば、それが芸術体験だったってこと、ありますね。

 

先生の子供の頃の原体験の話を聞いていると

自分の子供の頃のことが

あとからあとから思い出されました。

 

私は子供の頃、すごい人見知りで

幼稚園~小学校に通っている時期は

もう少しお友達とお話しできるようになりましょう。

っていつも言われていました。

(今のわたしからは、想像できないかもしれませんが‥。)

 

その代わりといっては何ですが

 

植物とか、虫とか、魚とか、石とかと

話ができたんですよね。

いや、ホントに。

 

その頃私は、京都市内に住んでいたのですが

おじいちゃんの会社の所に住んでいて

 

おじいちゃんは、丹波の田舎から、汽車にのって

京都市内の会社まで通っていたので

私は、金曜日におじいちゃんと一緒に、丹波の家に帰って

月曜の朝に京都市内に戻ってくる、という事を

しばしばやっていたのです。

 

その丹波の田舎というのが

田んぼと畑以外、本当に何にもないところで

 

人もいないし、もちろん子供もいない。

 

そこで何をしていたかというと

一人、自然の中にどっぷり浸り

とても豊かで幸せな時間を過ごしていました。

 

春になると、水を入れる前の田んぼ一面にしろつめ草が咲くので

そこで、一日中、シロツメクサの髪飾りとか、ネックレスとか、を作って遊んでました。

 

夏になると、どじょう獲りです。

田んぼの用水路にどじょうがいるので

それを捕まえるの。

どじょうとか、カエルとか、タニシとか、小さな魚とかをとって、

バケツに入れて持って帰って

それをビニールプールに水を張ったところに入れて

一緒に泳ぐの。

 

ビニールプールで

ドジョウやカエルと泳いだ経験って、けっこうレアな気がするけど

私にとっては、どじょうもカエルもお友達なので

全然変じゃなかったのです。

 

楽しかったなぁ~~。

 

たぶん。お友達と話せない分

こういう生き物と会話してたんだと思います。

 

雨が降ると、縁側で寝っ転がるのが好きでした。

 

雨が降るとね、土からもわっと匂いが立ち上るんです。

なんとも言えない、土の中の匂い。

あの匂いが大好きだったんです。

 

縁側で寝っ転がると、

大好きな匂いに全身包まれる感じがして

あの縁側は私のとって特等席だったな。

 

道端に咲いている、草や花を取ってきて

すりつぶして、色水を作るのも大好きでした。

 

出来上がった色水を

光に透かして見るの。

きらきらして、その色が魔法みたいで

たくさん色水を作ると

まるでドレスを着たお姫様になれったような気持ちがしました。

 

こうやって、次から次へと子供の頃のことを思い出すと、

子供頃の私は、言葉よりもコトバの世界で生きていたんだなって

改めて思います。

 

だから、今でも

目に見えるものよりも、目に見えないものに心惹かれるし

いまだに現実世界を生きていないようなところがあるのは

そのせいかなと思ったり。

 

訳の分からない神秘哲学みたいなのに

なんでかわからないけど、ものすごく心惹かれるのも

何かそれと関係あるのかなって思ったり。

 

すっかり忘れていた子供の頃のことを思い出すと

何か、そこに光のようなものを感じ

それに導かれているような感じがするから不思議です。

 

あの頃と今が、

やっぱり確かにつながっている感じがするのです。

*************************

 

聞くと、自分の原体験を思いださずにはおれなくなりますよ~。

↓ ↓ ↓ ↓

#95 美の原体験——魅せられるということ | 若松英輔「若松英輔の「読むと書く」ラジオ」/ Voicy – 音声プラットフォーム

 

 

2024年0823とら

フムフム・・・。

コメント

  1. るりまつり より:

    おじいちゃん家の大自然の中で育ったんですね。
    どじょうやカエルを捕まえられるなんてすごい!
    一緒にビニールプール、祖父母宅ならではの大らかな休日、
    素敵です😊

    子供の頃のそういう記憶って消えないですね。
    私のはせいぜい、田んぼでおたまじゃくし、ですが。

    今は子供の頃よりも田舎に住んでいるので、
    夏休みには郊外に行って子供と一緒に色々やりましたよ〜
    川遊び、川に潜って鮎を見たり、ペットボトルで仕掛けを作って魚やエビを獲ったり。
    子供よりも私の方が楽しんだかも😅
    大自然、大好きです。
    土の匂い、雨の匂い、春の匂い、秋の匂い
    癒されます

  2. 楽気 青都 より:

     奥薗先生の、心に投影されたものを
    表現する力に、とても感じ入ります。
    凄いなぁ…
     私も子どもの頃、近所の山にひとりで
    出かけては、田んぼでおたまじゃくしを
    とったり
    れんげの花で首飾りを作って遊んでいました。

    奥薗先生が仰っるように、その時の
    元風景がいつも自分の底辺にあります
    だから、なんだかわからないけれど
    あったかい何かが、いつも流れてるような

    他人さまから、少し浮いてる
    ふわっとしてるように言われるのも
    そこから来てるのかな…

    素敵なお話を有難うございました。
    🌸🌸
    (*´▽`)

    1. 奥薗壽子 より:

      子供の頃の風景は、繰り返し繰り返し浮かんできて
      消えることはありませんね。
      それが、私のお守りになっているのかもしれません。

  3. 楽気 青都 より:

     奥薗先生が紹介されている、
    若松先生のお話、聞かせていただきました。
     正直、若松先生のことは全くといっていい
    ほど存じ上げておりませんでしたが。
    ごめんなさい…
     これを機に、若松先生の詩をいくつか
    拝見させていただき、まず感じたことは
    気取らない言葉で、すっと心に入ってくる
    わかりやすさ。
    私がこんなこと言うのも、とっても
    申し訳ないんですが。
     でも、わかりやすく、なじみやすい言葉って
    相手に伝える、伝わる
    最も大切な、肝心なことだと私は思ってて。

     奥薗先生のお蔭で、また詩歌の世界に
    ほんの少しでも触れられたこと、
    なんだか久し振りに、言葉を紡いでみようかな
    と、自分の中に眠らせていた
    心のずっとずっと奥に押し込んでいたこと
    …なにか表現できたらいいなぁ。
    そんなことを、感じさせていただきました。
    難しいことは出来ませんが、自分の中にあるものを、怖じけずに、引っ張りだしてみたい衝動があります。

     奥薗先生には、いろいろな気付きを与えていただき、本当に有難いです。
    感謝いたします。🌸🌸 (´^ω^)

    ちなみに、私の好きな作家は、
    宮沢賢治さん、高村光太郎さん、
    相田みつをさん
    です。🐦️🧡
     
     感謝、感謝です (o⌒∇⌒o)
                    合掌
               

    1. 奥薗壽子 より:

      voicy、聞いてくださってありがとうございます。
      先生の詩もいいですが、文章もすごくいいので
      何か機会があれば、是非読んでみて下さい。
      先生のファンが増えると、私もうれしいのです。
      感謝感謝。

  4. 楽気 青都 より:

     はい、喜んで拝読させていただきます。
    ただ、私は時間のやりくりが
    本当に下手で、ただただ、目の前の
    仕事を一つ、ひとつ…って感じで。
    その分、動作を速くして何とかこなしている!?o(><)o
    …次第です。(;ω;)情けのうございます。

     でも今、若松先生の文章にとても
    興味があります。近いうち、久し振りに
    本屋さんへ足を運びます (*^▽^*)

     有難うございました~✨💐

    1. 奥薗壽子 より:

      若松先生の本、是非是非。
      私のお勧めは、いろいろあるんだけれど、「光であることば」これはおすすめです。

  5. 楽気 青都 より:

     奥薗先生に、本当は
    若松先生のお勧めの本を、教えていただければ
    …と。(´^ω^)(^人^)
    なので、すごく嬉しいです。有難うございます!!
     「ひかりであることば」
     早く、読みたいですっ。(*≧ω≦)🍀🌼💠

     若松先生が、出演される日曜日美術館も、
    録画しているので、楽しみです。

    今日も一日ご安全に~🌸🌸(*⌒∇⌒*)

    1. 奥薗壽子 より:

      うれしいコメント、ありがとうございます。
      感謝です。

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