でいりいおくじょのBLOG

2016.08.03

みんなの家庭の医学 レジスタントスターチ

みんなの家庭の医学の「長引く不調㊙改善法SP」で

便秘改善のレシピを紹介させていただきました。
 

今回は、本当にちょこっとだけの出演でした。

ご飯を冷やすことで、レジスタントスターチという消化しないでんぷんに代わるので

冷やしたご飯を使ったレシピを考える

というのが、最初に伺っていたざっくりしたテーマでした。
 

それをうかがった時、冷ご飯って、別に食べにくくもないし

レシピにするほどの事でもないんじゃないの?というのが正直な印象でした。
 

ところが実際に打ち合わせをしてみると、どうやら冷ご飯は冷ご飯でも

冷蔵庫で冷やしたご飯だということで

それでもまだ、その時点では、そんなに難しいことはないなと思いました。
 

ところが、家に帰って実際に試作してみると、思った以上に食べにくい。

つまり、単に冷めたご飯とちがい

ご飯を冷蔵庫に入れて冷やすと、ぽろぽろのパラパラで硬くて、あじがなくて、

ご飯のおいしさが全く感じられなくなるんですね。
 

それじゃあ、これを柔らかくおいしく食べられるように工夫すればいいのか、というと

それではだめなのです。

この、硬くてぽろぽろの状態こそが、消化しない状態で便秘に効くそうなので

硬くてぽろぽろの状態でおいしく食べられる料理法を考えるのが、今回の依頼だったのです。
 

最初楽勝だと思っていたけど、いざやり始めると、意外に手ごわい・・・。
 

そうして、私が考えた作戦のポイントは3つ
①   
ねばねば食材と合わせる
②   
水分を上手にプラスする。
③   
食感のあるものをプラスする。
 

まず、ねばねば食材と合わせることで

ぽろぽろした食感が緩和されて食べやすくなるのと

水溶性食物繊維がとれるので、体の中の余分な油を吸着して排出してくれるため

便がスムーズに腸の中を移動しやすくなるというメリットがあります。
 

2番目の水分は

これも、ぼそぼそ感の緩和と、しっかり水分をとることで

便を柔らかくさせようという作戦です。
 

3番目の食感のあるものを組み合わせるというのは

逆にぼそぼそしたお米に、違う食感をわざと加えて

コメのぼそぼそ感をわからなくしようという作戦です。
 

実は、水分をプラスしても、先に水分だけがのどをとって、コメが口の中で置いてきぼりになることがよく合って

それも、どうにか、解決したかったのです。
 

そうして考え付いた答えは

触感のあるものを加えておくことで

コメが置いてきぼりになっても、別の触感のおかげで、コメのぼそぼそを感じにくくすることができるということ。
 

きゅうりとか、わかめとか、ちょっとプラスするだけで、ずいぶんコメのぼそぼそ感がわからなくなりますよ。
 

本当は、7パターンを考えて

作り方も丁寧に撮影してもらったのですが

実際のオンエアーでは、時間の関係なのか、全く流れなくて残念でした。
 

けれど、冷蔵庫で冷やしたごはん、これは本当に便秘には効くと思います。
 

試してみる価値は大いにありですよ。

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