家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
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サンタさんが、ほしいものを本当にくれると言ったら
私は、アルコールを分解できる肝臓がほしい。
見かけによらず、全くの下戸なんです。
まあ、アルコールが飲めないおかげで
夜に出歩くこともなく、夕飯後も夜中まで延々仕事ができるのは
いいのか悪いのか・・。
アルコールが飲めない代わりに、と言っては何ですが
お酢と酒粕は大好物。
この時期は、おいしい酒粕が出るので
（飲める人は新酒のほうにしか関心がないと思うけど）
大吟醸の酒粕とか、銘柄酒の酒粕とか
見かけたら、いそいそと買い込んじゃいます。
下戸の私が言うのもなんですが
いい酒粕というのは、くせがなく、ちょっと頼りないくらい淡白な香りで
口に入れたとき、むしろ物足りないくらい控えめ。
けれど、何とも言えない後味の良さというか、鼻に抜ける芳香というか
多分、それは日本酒のおいしさと相通じるものだと思います。
さて、大量に買い込んだ酒粕。
まずは保存方法。
冷蔵庫に入れておけば傷んだりはしないと思いますが
私は、一応冷凍しています。
板状になった板粕なら、板状のまま一枚ずつラップをして
ジッパー付の保存袋に入れて冷凍します。
板粕がバラバラになっているバラ粕なら、使い勝手のいい量に小分けして
やっぱりラップしてからジッパー付の袋に入れて冷凍です。
板粕を一枚ずつラップするのは、一見面倒くさい感じがしますが
重なったまま冷凍してしまうと、
解凍した時一枚ずつはがれないのです。
なので、このラップは、面倒でもやったほうがいいですね。
使うときは自然解凍。
私は、ほぼ毎日くらい酒粕を食べていて
例えば、砂糖をかけてオーブントースターで焼くのは
子供のころからの定番。
この食べ方って、誰でもやっていると思ったら
以外に、こういう食べ方を知らない人がいて、逆にびっくり。
こういう食べ方って昭和なんですかね。
ああ、昭和がどんどん遠くになるわ～
で、平成の食べ方としてはですね。
酒粕チーズトーストです。どやっ！！
食パンにマヨネーズをぬって、手でちぎった酒粕をところどころに乗せ、
更に手でちぎったスライスチーズをところどころに乗せて
オーブントースターで焼くだけです。
ピザ用チーズでもいいんだけど、スライスチーズのほうが食べる量を把握できるので。
焼き加減は、パンの耳がカリカリになって、酒粕に焦げ色がつくるくらいまで、しっかり目に焼いたほうが、私は好きです。
これ、朝の定番です。
あとね、シチューとか、カレーとか、スープとか、そういう汁物の隠し味に入れます。
煮込みの最初から入れちゃうのがポイント
そうすると、酒粕が入っている感じは全くしないのに
コクとうまみだけがしっかり残って、
なんか今日のシチューはコクがあるわあ～ってことになります。
でも、良い酒粕が手に入ったときは
最後のほうに入れると、酒粕感が残ります。
酒粕は、水少々を入れてレンジにかけると
柔らかなペースト状になるので、使いやすくなります。
まとめてチンしてペースト状にしておくと便利に使えそうに思いますが
冷めるとまたぼそぼそと固くなってくるので
そのつどレンジにかけるほうが、私はいいと思います。
その都度かけても、それほど手もでもないし
ちなみに酒粕って、酒を絞った粕だと思っている人もいるかもしれませんが
粕だと侮ってはいけません。
酒粕は食物繊維が多いし、
ビタミンＢ類も豊富。
特に疲労回復効果が期待できるビタミンＢ６や、生活習慣病の予防効果で期待されている葉酸が豊富なんですね。
更に、レジスタントプロテインというたんぱく質が最も特徴的な成分で
これは、腸にそのまま到達して
腸内の脂質（コレステロールとか）を吸着して外に出してくれるんだそう。
脂質を吸着してくれるってこともうれしいけど
便の中に油分が含まれるため、便が柔らかく出やすくなる効果もある。
こうやって見ると、全然カスじゃないんですよ。
まずは、味噌汁でもスープでも、汁ものにちょっと入れるところから始めてみるのがおすすめですよ。
ちょっと入るだけで、グンとおいしくなるし
体も温まり、腸内環境の良くなって、
インフルエンザの予防なんかにもなるんじゃないかな？
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今日の「日めくりレシピ」は「鮭のかす汁」
鮭のあらではなく、甘塩サケの切り身で作ると、とっても手軽です。
しょうがをきかせれば、さらに体の中からポカポカ
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