家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は両足院に行ってきました。
建仁寺の塔頭で、この時期、半夏生が見ごろになり
特別拝観されているのです。
半夏生はドクダミ科の多年草で
その名前の通り、半分化粧をしたように、緑色の葉っぱの上半分が白くなるのですが
それがなんとも涼しげでさわやかで美しい!
例年、大体6月の終わりころから7月の最初にかけて白くなって見頃になるそうなのですが
今年は暑くなるのが早かったせいで、両足院でも、見頃の時期が前倒しになっているそうです。
で、半夏生のお庭はこんな感じ。
うっとりするくらい美しい光景です。
半夏生も素晴らしいのですが、
実は両足院はお庭も素晴らしいんです。
何が素晴らしいかというと
ここのお庭、まずは書院からのお庭を拝見させていただくと
どーんと素晴らしい半夏生の咲き誇る姿が見え、
(写真がへたくそですいません)
もうこれだけで、ずーっと見ていられるくらいのうつくしさ。
(本当は引き戸の部分が額縁効果となって、お庭が一枚の絵のように見えるんです)
更に!
ここの庭、中を歩くと、また更に素晴らしいんです!!
この庭、茶道の藪ノ内流五代目宗匠、薮内竹心紹智作。
なのでお庭には、水月亭と臨池亭という2つの茶室がある。
つまり、ここに招かれた方は、お庭を拝見しながらお茶室に入る趣向になっているんです。
様々な石の上をたどり、石と風景と植物を楽しんで歩くうちに
いつの間にか茶室に到着しているという感じ。
石畳の石の形も楽しく、石も庭も家も花も、見つくせません。
ぐるっと回って書院に戻り、また半夏生を楽しむ。
いいですね~。
更に更に、私がここ、両足院を気に入っている理由はもう一つあって
ここのご本尊が毘沙門天で、毘沙門天の使いといえば虎。
なので、ここ両足院では狛犬ならぬ、狛虎がお出迎えしてくれます。
更に、お線香を立てる所にも虎!!
(私は左の子の方が好み)
寅年生まれの人にとっては(私、そうです)、ここは守り神のような存在なのです。
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