家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
外でおいしいものを食べたら
必ず復習を兼ねて、家でもう一度作るようにしています。
そうすると、一口食べるだけで、
ああ、これはこうやって作ってあるんじゃないかとか
どうやったら、こんな風な味になるんだろうか
ということが、だいたい予想できるようになるし
自分のやり方とは違うやり方を学ぶこともできるし
いいことづくめなのです。
そんなわけで、昨日に引き続き名古屋グルメの復習を兼ねて
今日のおやつに小倉あんトーストを作ってみました。
まずは甘さ控えめのあんこがポイントかな。
甘すぎないあんこだと、たっぷりのせても品よくまとまるのです。
自分で煮ると、甘さが調整できるし
小豆の風味やおいしさも、十分味わえていうことなしです。
それから、バターも必須ですね。
小倉あんトーストって
食パンに、あんこをのせればいいんだと思って
以前一度やってみたことがあったんですね。
その時は、実際に食べたことがなかったから、
小倉あんトーストっていうくらいだから、食パンにあんこをのせればいいだろう
くらいの、軽いノリで。
でも、食パンにあんこをのせただけだと
正直、あんパンと変わらないというか
むしろ、あんパンだと生地がしっとりして甘くておいしいのに対して
食パンだとちょっとパサつくし、なんか間が抜けているというか、
そんなにわざわざ作って食べたいようなものでもなかったんです。
ところが、先日名古屋でおいしいと評判の喫茶店で食べてみて分かったことは
バターはいかに大事かということ。
バターの油分と、塩味と、バターの風味と
これが、入るのと入らないのとでは、おいしさが全然違う。
普段はバターを買い置きしていないんですけど
先日、娘がクッキーを作った残りのバターったあったので
塗ってみたら、大正解でした。
さらに、生クリーム。
なんだろう、生クリームの油分が入ることで
あんこが全く別の食べ物になる!!
これも、あるのと、ないのとでは、まったくおいしさが違う!!
つまり、小倉あんトーストーって
ジャムの代わりにあんこを塗ったトーストではなく
あんこ、バター、生クリームが組み合わさった時
何か不思議な、おいしさの化学変化が起きて
本能の奥深いところに突き刺さる感じ。
一度食べたら、またすぐに食べたくなるような
そんな、中毒性のあるおいしさになるのです。
甘くて、しょっぱくて、とろりとした食感と油のコク
これ、夢中にならない人はいないと思う。
いやあ、これは正直、おいしすぎてやばいです。
おいしすぎて、毎日でも食べたくなるわ。
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さてさて、話は前後しますが今日のお弁当の話です。
鶏とピーマンのみそ炒め
新キャベツとチーズのハム巻き
人参とじゃこと生姜のきんぴら
卵焼き、ミニトマト
お弁当は、一応季節感も大事かなと思っていて
夏野菜のピーマンを使うのはどうかと思ったのですが
ピーマンって、この時期でももう安い値段で出回っているので
夏野菜っていうイメージもないのかも、とおもい
今日は鶏肉と一緒に炒めて、彩野菜として使ってみました。
味噌とはちみつで甘辛のみそ味。
豆板醤を入れて、ピリ辛にするか迷ったけど
今日は入れずに、やさしい甘辛味で。
春キャベツが柔らかくて甘くておいしいので
スライスチーズと一緒にハムでくるっと巻いて楊枝で止め
さっとフライパンで焼いてみました。
あとは春ニンジン。
甘くて柔らかいので、さっと炒めるだけでおいしいですね。
ちりめんじゃこではなく、今日はしらす干しと一緒に加熱して
優しい味わいに仕上げました。
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