家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
先日前半が終わった撮影の、後半スタートです。
朝がバタバタ忙しいので
本当はお弁当作りをお休みしたかったのですが
お弁当がないと昼ご飯難民になると娘が言うので
とりあえず、簡単に作れる三色弁当にしました。
いり卵と鶏そぼろと、小松菜の炒め物
今日はこまごまおかずを作る時間がないから
超簡単手抜き弁当にしたわ
と言ったら
むすめが「やったー!!」って。
そぼろご飯、娘の好物なんです。
手抜き弁当が実は根強い人気。
そんなもんですね。
さてさて、撮影のほうは予定通り順調に進んだのですが
もともとの予定がちょっと多めだったので
帰りは前半より、若干遅め。
こんな日の夕飯は、家にあるものでパパッと作れるものがいいので
鍋に決定!!
鶏とセロリとトマトのエスニック鍋。
早い話が、セロリとトマトの入った鳥の水炊きです。
鍋に水と昆布を入れて火にかけ
沸騰したところで、食べやすく切って塩をもみこんだ鶏もも肉を入れ
生姜、セロリの軸のほうも入れたら蓋をして
再び沸騰したら5分ほど煮て火を止め、
そのまま10~15分ほどおきます。
余熱でじんわりと火を通すことで、鶏肉がしっとり柔らかくなるし
セロリの軸もとろりと軟らかく煮えます。
バタバタと忙しい時に、わざわざ火を止めて10~15分置くの?
なんで?と思うかもしれませんが
家に帰ってきてから、寝るまでにやらなければならない仕事はたくさんあって
例えば、洗濯ものを畳んだり
お風呂にお湯を入れたり
犬のトイレの掃除をしたり
ご飯を食べてからしようとすると
なんか、もう体が疲れちゃって、やるのがものすごーくおっくうになってしまうので
ご飯を食べる前のこの15分ほどに時間に
ささっと手早く片付けちゃう方が、後々楽だ思うんです。
ある程度、家事の見通しがついたところで
土鍋に再び火をつけて、ざく切りにしたトマトを入れ
一煮立ちしたら、セロリの葉っぱをバサッと入れて出来上がり。
そのまま食べるのもいいですが
ナンプラーとレモン汁とはちみつとごま油(好みで和切りにした鷹の爪を少し)を混ぜたたれを添えて
食べるときに、ちょこっと具材にかけます。
鶏のうまみを吸ってとろりと煮えたセロリの軸と、
最後に入れたセロリの葉っぱのフレッシュな香り
そして、エスニックな甘酸っぱいたれ。
本当は、スープかたれにニンニクを効かせたかったのですが
仕事があるので、生姜にしました。
あと、豆腐を入れたりキノコを入れたりしてもよかったのですが
あいにくなかったので、今日はごくごくシンプルに。
しめは、そうめんを下茹でなしでそのまま入れてにゅう麺に。
これにも、好みでたれを少し。
胡椒をたっぷり入れるのもおいしいです。
朝早くからお弁当と朝食を作り
撮影で一日中料理を作って
帰ってきてからも、まだ料理を作るのかと思われるかもしれませんが
これこそが、私の一番大切だと思っているところです。
家庭料理研究家である前に
普通の母親であり、仕事持った主婦であること。
多くの働く女性と同じように
仕事を一生懸命やって、疲れて帰ってきて
その時、何を作るのか
どんなものなら作れるのか
目をそらさず、自分の心と体に向き合うこと
そうすることで、はじめて
私の家庭料理に命が吹き込まれるのだと思っています。
大事な事は
普通に暮らし、日々料理を作って食べること。
仕事ではなく、現実の暮らしの中で
リアルに料理と向き合うこと。
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