でいりいおくじょのBLOG

2021.03.04

読書日記「スマホ脳」

映画を最後まで見れない、とか

本を読もうとしても、集中力が途切れる、とか

最近、そんな話をよく聞きます。

 

それって、年のせい?

って思いがちだけれど、そうじゃなくて

若い人たちにも、その現象が起こっているという話です。

 

「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著 新潮新書)

 

本屋さんで平積みになっているし

アマゾンでもベストセラーって表示されているしで

ずーっと気になっていた本。

 

芥川賞・直木賞小説も読みたいし

本屋大賞候補作も読みたいしで

なかなか手に取る機会がなかったのですが

 

これはやっぱり読んでおいたほうがいいだろうと思って、とうとう読むことができました。

 

ざっくり内容を説明すると

 

人類の長い歴史の中で

デジタル社会の突入したのは、

ほんの数十年前。

 

それなのに、今やスマホなしでは、生活できないほどに

暮らしの中に入り込んでいる。

 

そして、一日の時間の多くを、このスマホによって奪われている。

 

けれど、問題は時間を取られているという事だけにとどまらないで

それにより、

精神的不調を起こしたり(ひどい場合はうつになる)

あるいは、集中力が低下したり

あるいは、記憶力が低下したり

いろんな不調を引き起こしているというのが、この本の趣旨です。

 

この本を読みながら

以前読んだ本に書いてあった、タテ社会、横社会のことを思い出しました。

 

スマホは、エネルギーの動きが横に広がっているということをあらためて思ったのでした。

 

例えば

何か調べ物をするとき

スマホ検索は、とっても便利で速い

一発で、それは何かを知ることができる。

 

けれど、その時、関連で出てくる別のことが気になり

ついでにそれを調べたくなり

そうすると、またその関連に出てくる、別のことも、またそれに関連していることも

どんどん調べてしまいます。

 

そして、気がついたら、あっという間に時間は立ち

最初に調べたことが何であったのか

そもそも、なんでそれを調べようとしたのかなんて

もうすっかりわからなくなっていたりします。

 

つまり情報の連鎖が、横へ横へと広がっていくわけです。

 

そうなると、じっくり一つのことを掘り下げて

じっくり深く考える、というようなことが

どんどん、生活習慣から零れ落ちていくことになります。

 

また、

他の人の評価や動向が、見えてしまう事で

気にしないようにしようとしても気になってしまう。

別のことをしていても、スマホを手に取ってしまう、見てしまう

などという事が起こる

 

どこかで、セーブ出来ればいいのだけれど

それができない。

スマホ中毒というのは、笑い事ではないくらのレベルになってきている気がします。

 

私は、自他ともに認めるアナログ人間ですが

それでも、やっぱりスマホなし手では生活できませんから

それを思うと、なんかちょっと怖くなりました。

 

最近の私は

編み物をしたり、散歩をしたり、花を育てたり、

というようなことを

ものすごく、体の中から欲している状態になっているのですが

 

それはたぶん、

アナログ人間の私が

デジタル社会に順応して生きていくための

自己防衛本能なのかもしれません。

 

いや、もちろん料理も超アナログな世界なので

デジタル社会とのバランスをとるには、ものすごくいいです。

 

ただ、私の場合、あまりにも日常になりすぎているし

これはもう、仕事でもプライベートでも日々やっているので

そえ以外のことをやってみたくなっているんだと思います。

 

そういう意味では

本を読みたい、映画を見たいという気持ちも、どんどん強くなっています。

物語を必要としているのです。

 

SNSから得られる情報は、単発で、ぼつぼつ切れてしまうから

そうじゃない時間の流れの中に生きているということを、

本や映画の中で、再確認しているのかなと思っています。

 

この本、さすがにベストセラーになるだけのことはあります。

今の暮らしを見直すための

アラームを鳴らしてくれます。

 

スマホやSNSを否定するわけではなく

というか、もはや、これらをなくすことは不可能です。

 

だからこそ

うまく付き合っていくためにはどうすべきか

ということが大事で

この本も、そのことについて書かれています。

 

そのことに気づいて、自分自身の意識を変える

そのために、今できることは何か。

一度考えてみるときに来ている気がします。

 

一読の価値ありです。

 

2021年3月4日本

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