家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日読書日記で紹介した
「かえるくん、東京を救う」
の中に出てくる「アンナ・カレーニナ」
タイトルは知っていました
でもね、
この手のどろどろ恋愛ストーリーというのは、正直苦手で‥。
さらに言えば
ロシア文学って
登場人物の名前が、全部同じに見えて
もう誰が誰だかわかんなくなってくる
それでも、一応トルストイの
「戦争と平和」は
100de名著(NHKオンデマンド)を見て、
なんとなく読んだ気になっている感じ。
以上のことを鑑みて
これはもう絶対、読める気がしないってことで
映画を見ることにしました。
ストーリーはこう
アンナ・カレーニナは美人で
社交界では中心的存在
夫は、政府高官のカレーニン
とても恵まれた状況で暮らしているのに
夫への愛情は冷めていて
(この手のストーリーでは、よくある話)
あるきっかけから
騎兵将校のヴロンスキーと恋に落ちてしまう。
(はいはい、お決まりのストーリー)
ああ~~~~~っ、
そういうの、絶対ドロドロになるやつやん。
ああああ~~~~~~~っ、やめときや~
で
二人の仲が、社交界の中で噂になり
夫の耳にも入るの
そういう場合
社交界の周りの目もあるし
キリスト教では結婚って神との契約だから、離婚ってないわけですよ。
だからね
もう、この状況なら、いくら彼のことが好きでも身を引くしかないわけ
でもね、アンナ・カレーニナは
全然動じないんですね。
夫に、別れてくれって言うの
しかも、おなかに将校の子どもがいる。
それも夫に言う(ぎゃー―――)
いやあ、これ、めちゃめちゃドロドロやないですか。
こんな、どろどろの状況なのに
アンナ・カレーニナは将校との関係におぼれ
ああ。これが愛なのね、なんていうの。
あのさ。
ちょっと落ちつこ、冷静になろ。
ネタバレになるので
この先、どうなるのかは、書きませんが
ハッピーエンドではありません。
愛と恋の違いは何か
恋は、一時的な感情であり
愛は、時を超えた状況だという風に言われることがあります。
そういう意味では
アンナ・カレーニナは
夫と子供がいて、恵まれた暮らしていたのに
そこにある愛に気づかず
刺激的な恋を愛だと見誤った。
でも
もしかしたら
愛というのは、往々にして
平穏すぎて、静かすぎて
それがそうだとは、なかなか気づかないものなのかもしれません。
失くしてみてはじめて、
ああ、あれが、そうだったのかも
って思うような。
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で、昨日の
「かえるくん、東京を救う」
に話が戻るんだけれど
結局
何にもない毎日って
つまらなかったり、
いそがしすぎて、いやになったり
疲れすぎて、逃げ出したくなったりするけれど
そこには、確実に愛があるってことなのかな。
刺激的ではない毎日の暮らしの中に
気づかないけれど、愛があるってことなのかな。
ああ、つまんないな~
ああ、しんどいな~
って思う毎日でも
それが、なくなってしまうようなことがあったら
絶対後悔するから
そのことを、頭の片隅にいつも思っておいた方がいい
そんなことを思いました。
コメント
最近、つまらない毎日だと、もう料理つくるのイヤだと嘆いてました。けど、先生の感想を読んで、確かに今の毎日がなくなるのは嫌だと思いました。たまには休みながら、家族に料理作っていこうと思います☺️奥薗レシピに助けていただきながら😊
なんか、訳の分からない本でも
なんか、ちょっと元気がもらえたりする、そういうのっていいですよね。