でいりいおくじょのBLOG

2015.10.17

「ヴェローナの二紳士」と白菜と鶏団子のスープ、葛きり入り

昨日は、お芝居を見に行ってきました!!

「ヴェローナの二紳士」(蜷川幸雄さん演出 )

実は、大学の時、お芝居をやっていたことがあって

あの頃、舞台女優になりたいなどと、真剣に思ったりしたんだけど

結局は、一歩踏み出す勇気がなく、

(いや、正確には才能がなく)

以来、あれほど好きだったお芝居からもすっかり遠ざかってしまっていました。

お芝居への夢をあきらめた当時は

関西で芝居やっても、たかが知れてるし、とか

東京に行きたいけど、知り合いもいないし、とか

大学出て就職しないのは親不孝だし、とか

自分の意気地のなさを棚に上げ

芝居の道へ進めなかったことを周りのせいにして、現実逃避。

心の中では、いつまでもいじいじしているようなダメ人間でした。
 

いじいじしていたから、お芝居を見に行くこともできなくなって。
 

だから、料理をやろうと決めたときは

もう、誰のせいにもせず

挫折しても、失敗しても、評価されなくて落ち込んでも

すべて、これが今の自分と思って受け入れると決めた。
 

とにかく、逃げないこと。
 

逃げないで、あきらめないで、料理を続けていたおかげで

また、こうやってお芝居を見に行けることができて

(そんな日が来るとは思ってもいませんでした)

とにかく、とっても嬉しかったのでした。
 

お芝居のほうはシェークスピアの初期の作品。

恋を成就するために親友と恋人を裏切るという

ドタバタ喜劇。
 

一応原作を読んで、予習をした時点では

ストーリー展開が強引で、

シェークスピアといえども、初期のころはこんな程度なのでね、などと思ってしまいました。

だからこそ、これが蜷川幸雄さん演出だと、どんな風に見せてもらえるのか、

いろんな意味で、楽しみでした。
 

で、見終わった感想は

とにかく、楽しくて、面白くて、スカッとして、後味のさわやかなお芝居になっていて

さすがだなあと、感心しました。
 

鏡を使った舞台装置に映り込む観客

観客席のスペースまで使った芝居

オール男性という配役

想定外の動きで役者さんを翻弄しまくる犬

ローマの円形劇場をほうふつさせる劇場のつくり
 

どれもが、効果的に使うことで
芝居の中で起こる矛盾や、強引なストーリー展開も

すんなりと笑い飛ばして受け入れ仕掛けになっていて

吉本新喜劇並みの面白さでスカッ笑わせ、

最後はめでたしめでたしとにっこりさせる。
 

正直

マクベスやリア王のように、人間の本質をすくい取るような鋭さとか深さとかを

全く感じられなかったこの作品が

(語弊を恐れずに言うなら、正直シェークスピアの中でも駄作なんじゃないのと思った)

こんなさわやかな後味を残す作品になるなんて、本当にすごいなあと思いました。
 

そうなんだよなあ、お芝居ってこうなんだよなあ。

難解なことをうんうんうなりながら、頑張って理解し、共感するようなのも悪くないけど

こんな風にわかりやすく、純粋に楽しめて

このお芝居を見た後、また明日から、またがんばろーって元気をもらえる

そもそも、お芝居って、そういうものですよね。
 

料理だって、突き詰めていけば、こういうことでよくって
 

手をかけて、時間をかけて

難しい調理理論を駆使すれば、

どんどんアカデミックで、ありがたい料理になるのかもしれないけれど
 

結局は、食べておいしくて、気持ちが幸せになって

明日もがんばろーって思えることが、最も大切なこと。
 

こういうお芝居は、また観たくなるし

そういう料理も、理屈抜きで、また食べたくなる。
 

とにかく、スカッとさわやかな気持ちで、元気、もらえました。

やっぱり、お芝居はいいですねえ。

*******************************
 

さてさて、普段は仕事以外で夜に家を空けることがないので

今日は、夕飯を作りおいて、家を出ることにしました。
 

帰ってくるのが、みんなバラバラで、しかも時間が遅いので
 

今日は、白菜と鶏団子のスープ。

葛きりを別ゆでしておいて

温めなおした時に、好きだけ入れるようにしておけば

麺料理としても楽しめます。

(先日の、西さんの豆腐と葛きりの鍋以来、ハマっている)

味付けは、塩と胡椒とごま油。

塩ラーメン風です。
 

あとは、鶏ときのこの炊き込みご飯

これは、小さめのおにぎりにしてラップをして。
 

おにぎりにしておくと、お茶碗に盛り付けたりする手間がいらず

チンするだけで、好きなだけすぐに食べられるのがいいのです。

(疲れて帰ってきたとき、ご飯をお茶碗によそうのもめんどくさいってことがあるようなので)

小さめに作っておくと

おなかに合わせて、好きなように加減ができるので、おすすめです。

(葛きりと、炊き込みご飯、どちらも少しずつ食べる、のもあり)

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