でいりいおくじょのBLOG

2023.10.14

読書日記「ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う」

今日は、若松先生の新刊本の出版記念イベントがありZoomで参加しました。

 

参加者が投げかけた質問について

先生が答えて下さるというスタイルのイベントです。

 

私も頑張って質問を書きました!!

(質問できた自分を褒めた!!!)

 

参加された方が、いろんな質問をされて

その質問に一つ一つ丁寧に答えて下さって

その答えに、またいろいろ考えるヒントがあって

とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

 

さてさて、今回の本

「ひとりだと感じた時あなたは探していた言葉に出会う」(若松英輔著 亜紀書房)

 

私は発売と同時に

先生のモクレン文庫で買って(サイン本をゲット!!)、

すぐに読みました。

 

今回のこの本、どんな内容かというと

これまでの若松先生の本と同様に

言葉をめぐる話(エッセイ)が書かれています。

 

冒頭、遠藤周作の言葉から

「人生」と「生活」という事について書かれた一文から始まります

 

私たちの日常には「生活」と「人生」という2つの次元があって

生活が横軸で、人生が縦軸

そして、生活と人生は分離せず、十字架のように交わっているのだそう。

 

「生活」と「人生」

 

生活というは、日々の仕事のように、水平に広がっていくような営みで

人生というのは、深く掘り進んでいくようなこと。

 

この生活と人生が交わる時

人はひとりになって、自分自身を救い出す言葉と出会う。

 

人生を深く掘り進んでいくたびに

人はひとりになって、そのたびに光となる言葉と出会う。

 

この本は

「生活」と「人生」の交わったところで出会ったコトバについて

書かれた本なのだと思います。

 

タイトルの“ひとりだと感じたとき”というのは、

孤独という事ではなく

人生というものを考える時に、ひとりでなければ考えらないし

ひとりだと感じた時は、生活ではなく人生を感じているのだと思いました。

 

考えてみたら

私自身、これまでそんな風にいろんな言葉と出会ってきたはずなのですが

多くの場合、見過ごして、そのまま通り過ぎてしまったことも多かった気がするなあ。

 

そして、いま、この歳になっても生活に追われてばかりです。

 

「生活」と「人生」

 

なにか、とても大きなテーマを頂いた気がしました。

 

人は、一人で生まれて一人死んでいく

 

でもその途中で

人と出会い、言葉と出会う

 

なにかそこに、とても大事なことがあって

きちんと向き合わないといけない

そんな気持ちになりました。

 

どこから読んでもいいし

おそらく、その時に開いたページに書かれたコトバが

その時に出会うべきコトバなのかもしれないなと思います。

 

そして、今日のイベントで先生が話されたことから考えるに

 

出会ったコトバの、その向こうにある語られなかったコトバを感じる事

それが、人生のより深い所へ行くための道しるべになる

そんなことを思いました。

 

いろんなことを感じるきっかけになる一冊

おすすめです。

若松先生本1

 

 

若松先生本2

コメント

  1. るりまつり より:

    とても深い深い言葉ですね。
    若い頃よく本屋さんに行きました。
    思えば、本屋さんに行くのは、「絶好調!」な時ではなく、
    何か壁に当たっていて道しるべが欲しいとき、何か言葉が欲しいとき
    だったように思います。
    「ひとりだと感じた時あなたは探していた言葉に出会う」
    これは見かけたら、絶対に手に取るタイトルですね。(^-^)
    言葉は光である、って正にその通りですね。
    深いなあ。

    1. 奥薗壽子 より:

      良いタイトルですよね。
      先生が考えられたそうですよ。
      是非是非読んでみて下さい。

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