家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
ぬか床をどこで保存するか
最近は冷蔵庫で保存し
冷蔵庫でつける人も増えているようですね。
まあ、冷蔵庫に入れておけば
マメにかき混ぜなくても、酸っぱくなったりすることがないし
ぬか漬け特有の匂いもしないので
今どきなのかもしれません。
でも
私は、常温に置いておきたい派です。
その理由としては
ぬか床というのは生き物だからです。
乳酸菌をはじめとする菌がたくさんそこに住んでいて
その菌を育てながら一緒に暮らすことが、
ぬか漬けだと思っているところがあります。
以前、健康番組にレギュラーで出させてもらっていた時
発酵食品のレシピを紹介する回があって
漬物は発酵食品かというところで、引っ掛かったことがありました。
ぬか漬けをはじめとする昔ながらの漬物は
間違いなく発酵食品だったのですが
市販で売られている漬物の中には
必ずしも 発酵させていないものもたくさんある。
レシピとして、ぬか漬けと書いた場合
(買ってきた漬物を使う人もいることを想定すれば)
発酵食品を使ったレシピと言えるのか
その時は、
一応その旨のクレジットを入れつつ
撮影には、自分で漬けた糠漬けを持参した覚えがあります。
つまり、何が言いたいかというと
ぬか漬けを
簡単野菜料理、ビタミンB類の補給!!
と考えれば、冷蔵庫で漬けても、何ら問題はないのですが
ぬか漬けを発酵食品と考え
その中に住む、無数の微生物たちとの遊び
あるいは、ペットみたいに慈しみ育てること
と考えるならば
ぬか床は常温に置くのがいいと思うのです。
かき混ぜると
手に、ぬかの匂いがつくので
今のご時世、それを嫌だと思う人もいるのはわかります。
でも、私は、それも含めて
慈しみたいと思っています。
かき混ぜた後、手についたぬかを少し食べ
味見をして、その日の状態をチェックして
ちょっと酸味が出てきたらから、辛子を入れようとか
塩が足りないなとか
ゆるくなりすぎたから、少しぬかを足そうとか
ぬか床との、そんな会話も楽しみの一つです。
以前暮らした九州では
ぬか漬けを床漬けと呼んでいました。
その昔、床の間で保存したほど、
ぬか床というのはその家の大事なものだったらしいのです。
それも、ぬか床を家族の一員みたいに接して
大事にしていた証なのではと思います。
我が家のぬか床も
私の家族の一員として、台所に居場所を作りました。
今日も、我が家のぬかは元気です。
コメント
私も糠漬け始めたい一人です!何をどこから初めていいのか分からなくて、未だ一歩を踏み出せずにいます^^;
米ぬかに塩を混ぜ、そこに水を少しずつ加えて練って、ねっとり柔らかいくらいの状態になったらOKです。
最初は捨て漬けと言って、野菜の皮とか、ヘタとか、芯とか、食べないところを漬けて出してを繰り返すと
野菜から水分が出て、泥遊びするくらいの柔らかさになります。
そうしたら、後は野菜を漬けるだけ。
旨みや香りとして、ショウガや、リンゴの皮とか、かんきつ系の皮とかを入れるのもいいですよ。
漬けていくと、ぬか床がいい感じに発酵してくるので、後は好きなものをつけるだけです
それぞれの工程を、楽しみながらやってみて下さいませ。
糠漬けビギナーなので、こういう基礎的な説明ありがたいです。
かき混ぜるとき、表面と中とで糠の色が違うから、勝手に住んでる菌も違うかなーとか想像しています。
「おいしくしてね」と思いながらかき混ぜて、教えてもらったちょこっと味見をし始めました。
酸味が出てきたら辛子を入れるといいんですね!
セロリも爽やかでおいしそう。今度挑戦してみます。
おお~っ、ぬか友!!
大きな容器だと、上と下とで上体が違う事あります。
私も、昔大きな容器でつけていたことがありますが
あれも楽しかったなあ。
美味しくしてねって気持ち、大事ですね。生きもんですからね。
気持ち、通じます、ホントです。
ご丁寧にありがとうございます!
発酵食品は体に良いそうですよね。
祖母も糠漬けしてて、きゅうり、にんじんが好きでした。
上手くできるかドキドキですが、やってみます☆
何事もチャレンジ!!!
やってみないとわからない事ってありますからね~~