でいりいおくじょのBLOG

2017.09.29

みをつくし料理帖

ここのところずーっとハマっていた「みをつくし料理帖」シリーズ

10巻、ようやく読み終わりました。

面白かった~。

 

いろいろ理由があって、大阪から江戸へやってきた女料理人の澪が

自分の作るべき料理を目指して、一生懸命けなげに頑張るストーリー。

 

もう、本当に、いろんなことがあるんだけれど

そのたびに、周りの人たちに助けられ

本当に自分の作りたい料理は何か

自分の進むべき料理の道とは何か

を自分に問い

 

立ち止まり、つまづいたり、傷ついたりしながら

それでも、自分の進むべき道をきちんと見極めて一生懸命生きる姿が

とにかくいいのです。

 

どんな料理を作りたいのか

何のために料理をやりたいのか

 

物語の中で、主人公の澪が繰り返し自分に問い続けるのですが

そのたびに、私もまた、自分に同じことを問い続けていました。

 

料理を作る目的って

 

料理でお金を稼ぎたい

料理で名声がほしい

ただただ誰かが喜んでくれる料理を作りたい

 

いろいろあると思うんですね。

 

どれが正しいとか、間違っているとかってことはなくて

大事なのは、自分はどうかってこと。

 

自分が料理で目指しているものを心星として

それを目指して、精進すればいい。

 

この本を読みながら

私自身、いろんなことを思いました

私の心星、私は何を料理で何を目指しているのか。

 

こんなことを書くと、カッコつけてるって思われるかもしれませんが

私は、家庭料理というものを、どんな人に対しても、開かれたものにしたい

それが、私の心星だと思っています。

 

私は、子供の頃、母親が料理嫌いだったので

家庭の味というものの記憶があまりなく

それが、自分ではとても寂しく、またコンプレックスでもありました。

 

でも、料理って本当はそんなに難しいことじゃなくて

簡単にできる料理や作り方を知らないだけだと思っているんですね。

だから、私が、どんな人でも、ほんのちょっとのやる気さえあればできるレシピを紹介したい

誰もが家庭料理を手に入れるきっかけにしたい

それが私の、人生をかけた料理の仕事だと思っています。

 

澪は、人の身体を作るのは口から食べたものだけという信念のもと

美味しくて体にいい料理を作り続けることを決心するわけですが

私も、それと同じで

美味しくて、簡単で、体にも心にもいい料理を紹介したい

 

ただ私は料理人ではなく、料理研究家なので

提供するのは、料理ではなく、レシピなのです。

 

そう思うと

レストランや料理屋さんとは違うところに努力するべきところはまだまだあり

まだまだ、精進し、勉強しないといけないこともたくさんあります。

 

10巻、とうとう全部読んでしまいましたが

この本は、本当に自分の料理に対する心星を再確認させてくれて

また、まだまだ頑張れることがあるってことを教えてくれて、背中を押してくれる

そんな本でした。

 

本当に面白く、号泣できるシーン、キュンキュンするシーンなど

面白さ、てんこ盛り。

料理に興味がある人も、そうでない人も、おすすめです。

 

みをつくし料理帖

 

 

コメント

  1. Yu-ki より:

    先生、おはようございます。

    先日までドラマをやっていたから本を手に取ったのですか?。
    10巻を、どれくらいのスピードで読まれたのですか?。
    料理だけでなく、読書も本当にお好きなのですね。
    優しい文章と絵が、先生の思いを伝えていますね。
    どれくらいかかるか分かりませんが、読んでみたいです。

    先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。

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