でいりいおくじょのBLOG

2019.01.04

北野天満宮の大福梅

京都の北野天満宮は梅林が有名なのですが

その梅林の梅をつけて干して作られた梅干しが、大福梅。

毎年12月13日に授与が開始されます。

 

おととしは、たまたま京都にいて、

それもたまたま北野天満宮に行ったので

手に入れることができたのですが

 

去年は、京都にいたのが13日より前で、手に入れることができず

あきらめていたところが

京都の友人が送ってくれて、手に入れることができました。

 

この梅干しは、本当にカラカラで

更に本当にしょっぱくて、本当に酸っぱい。

飛び上がるほど酸っぱい。

 

これを、正月にお茶かお白湯の中に入れたものを頂くんです。

 

その昔、京都に疫病が流行った時に

空也上人(教科書でおなじみの、口から南無阿弥陀仏を出しておられる方ね)が

薬茶をふるまったのが始まりと言われていて

京都の人は、正月元旦の朝一に、むずび昆布と小粒の梅を入れた煎茶を飲む習慣があるのです。

 

私も子供の頃から、正月は大福茶で始まるというのがおきまりです。

 

北野天満宮の梅じゃないときは、

梅干しと結び昆布を入れたお茶を飲むんだけれど

北野天満宮の梅の時は、梅干しだけでいただきます。

 

なんとなく、昆布を入れると

空也さんと、菅原道真様がけんかしてしまいそうな気がして。

 

そんなわけで、

今年は、北野天満宮の大福梅を入れた大福茶で、正月を祝いました。

 

お茶にほんのり、梅の塩分と酸味が溶けだして

梅昆布茶みたいな味になります。

 

本当は、一回頂いたら、それでいいんだとは思うんだけれど

なんとなくもったいない気がして

そのまま、何回もお茶を注いで、味がなくなるまで何杯も飲んじゃいます。

 

お茶に入れなかった梅は、煮物に使ったり

ご飯を炊くときに、一緒に炊き込んだりして

全部おいしく頂きます。

 

これで一年間、無病息災。

今年も、健やかに過ごせますように。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop