でいりいおくじょのBLOG

2019.03.15

京都・東福寺

釈迦の入滅の日(2月15日)にお寺で行う法会を涅槃会というのですが

京都では、3月15日前後に行われることが多く

その期間中、涅槃図お釈迦様の入滅の様子を描いた絵)が公開されるんです。

 

京都の3大涅槃図といえば

真如堂、東福寺、泉涌寺。

 

今回の京都は、この3つの涅槃図を見ることが目的です。

 

そんなわけで今日は、東福寺へ。

東福寺の涅槃図は、猫が描かれているのが特徴なんです。

 

ご病気で伏せておられたお釈迦様に

お母さんが天から薬を投げて渡されるんだけれど

(投薬という言葉はここからきています)

樹に引っかかってしまうの。

 

で、それを取るためにネズミが行くんだけれど

そのネズミを猫が狙って追いかけたために

薬をとることができず、お釈迦様がなくなってしまうんです。

 

そんなことから、涅槃図には猫を描かないというのが

暗黙の了解みたいになっているそう。

 

ところが、東福寺の涅槃図、

明兆という方が絵を描いていると

絵の具を咥えてやってくる猫がいて

絵を描いていると猫が来るというのが

何回も何回も起こると、猫に情が移ってしまったんでしょうねえ。

とうとう涅槃図に猫を描いちゃったんですって。

 

さて、その明兆さんの涅槃図。

一年前から見るのを楽しみにしていたのに

なんとなんと、修復のため今年は公開されないんだって

 

うそ~っ・・。

それなら事前にそう言ってほしかったわ‥。

 

…って言ってもしようがないので

 

気を取り直して

東福寺に来たもう一つの目的

三門に上りました~。

 

IMG_1118

 

 

こちらも、涅槃会の時にしか、上がれないので

貴重な体験です。

 

IMG_1124

 

 

東福寺の三門、これ日本最古で

急な階段を上っていくと

上には、宝冠釈迦如来を中心に

十六羅漢像が安置されていて

結構迫力がありました。

 

更に、壁や天井や柱に描かれた絵が素晴らしかったです。

こちらの山門は、日本最古だけあって

色は、かなり褪せてはいるのですが

天女や、迦陵頻伽や龍など

色彩豊かに描かれています。

 

この三門ができた時、ここに上がった人は、

本当に極楽に足を踏み入れたような感覚だっただろうなあ

ということが、容易に想像できました。

すごい・・。

 

さてさて、東福寺ですが

たくさんの塔頭があって、それぞれがめちゃめちゃ面白いの。

 

今回もいろいろ回ったんだけれど

それはまた、おいおい書きますね。

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