大根おろしのことを、みぞれって言った人
天才やなって思います。
たしかに大根おろしって、大粒の雪の結晶によく似てる。
みぞれ鍋とか、みぞれ煮とか
みぞれって名前の付く料理は、なんかちょっと詩的でステキな感じ。
実は、この料理、最初はみぞれ煮って言うネーミングにしようかと思ったんです。
でも最終的におろし煮にしたのは
その方が、家庭で頑張らずにささっと作れる感じがするかなとおもって。
ほら、おしゃれで素敵な名前のみぞれ煮より
庶民的で、ささっと作って、ドーンと食卓にのっているような感じがするおろし煮の方が
私の料理には合っているような気がして。
いずれにしても
あつあつの大根おろしのあんが厚揚げにからんだ一品。
寒い日のごちそうです。
普通は、厚揚げをだしで煮ておいて
最後に大根おろしを入れますが
大根の水分を利用して煮汁を作り
その中で厚揚げをさっと煮て仕上げるのが奥薗流です。
厚揚げに片栗粉をまぶして煮ることで
味がうまくまとまります。
片栗粉が、少し少なめがポイント。
炒めものにする時よりも少なめの方が
みぞれにとろみがつきすぎず、いい感じに品良く仕上がります。
大根おろしの水分を全部使うことで、
大根の旨味も良き
少ない調味料でもおいしく仕上がります。
最後はおろし生姜をたっぷりと。
やっぱ生姜が合いますね~。