でいりいおくじょのBLOG

2016.04.29

伊藤若冲展&鮭の西京焼き弁当

今日は、東京都美術館で開催中の
 

伊藤若冲展に行ってきました。

伊藤若冲は、最も好きな画家のひとりで

京都に帰った時は、

折に触れて相国寺にある承天閣美術館にも足を運ぶほど、大好きです。
 

その若冲作品を一堂に会する今回の展示会は

若冲ファンでなくとも、期待の大きいものです。
 

明日からGWに入って、すごい混雑が予想されるので

行くなら今日だと思っていました。

おりしも雨降り。

少しくらいはすいてるかなと、淡い期待をしていたのですが

なんのなんの、すごい人。
 

入場チケットを買うのに10分待ち

会場に入るまでに40分待ちでした。
 

でも、会場に入ったとたん

そんなこと、全部吹っ飛んで若冲の世界観にどっぷり浸れます。
 

雅号を若冲と名乗る以前のものから晩年のものまで
 

緻密に書かれた、鶏や植物や昆虫

どれもこれも、すごすぎて、見ても見ても見尽くせません。
 

有名な群鶏図や、孔雀鳳凰図なども素晴らしかったのですが
 

私が特に感動したのは

若冲晩年の作である

菜ちゅう(虫が三つある文字)譜(さいちゅうふ)と

連池図(れんちず)
 

菜ちゅう譜は、長い巻物のようなものに

それまでの若冲のち密な筆とは全く違う

軽いタッチで、ささっと野菜や果物、虫が書かれているのだけれど

これを一目見た途端、わけもなく涙がこみ上げてきました。
 

なんて言うか、小さな命に対する温かいまなざしというか、愛というか、慈しみにあふれていて

そこには、草木国土悉皆成仏の教えが満ち溢れていて

小さな野菜、小さな虫たち一つ一つの命の尊さ

土から生まれ、土にかえっていくという命の輪廻

自分の命も、この小さな命も

すべて大切でありがたく、今ここに生きていることに感謝したい気持ちになったのです。
 

一方蓮池図のほうは、鶏とサボテンが色鮮やかに描かれた襖絵の裏絵として描かれたもので

表の鮮やかな色彩とは対照的に、水墨で書かれたモノトーンの蓮の池です。
 

よく見ると、見事に咲いた蓮の花の横には

花を落とした蓮の実と、半分花弁が落ち、朽ちかかった蓮の花

そして、その足元には、今まさに伸びようとしている小さなつぼみ。
 

すべての命は、生まれて、成長し、朽ちて死んでいく。

どんなに色鮮やかな花も、動物も、珍しい生き物も。
 

人もまた、ひとしく生まれて死んでいくのだけれど

そこには脈々とつながっていく命の連鎖があり

だからこそ、朽ちていく花びらも、生まれてくる命も、すべてがいとおしい。
 

水墨で、シンプルに書かれた静かな裏絵の、なんと饒舌なことかと思うと

またしても、涙があふれてきました。
 

若冲展、GWは、ますますすごい混雑が予想されますが

並んででも、待ってでも、見る価値ありです。

本当におすすめです。
 

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さて、今日のお弁当。
 
 

 

鮭の西京焼き

サツマイモのレモン煮

蒸しブロッコリー

豚肉としめじのしぐれ煮

卵焼き、ミニトマト
 

鮭の西京焼きは、甘塩鮭を西京味噌とみりんを混ぜたものに漬け込んでおいたもの

朝、焼くだけでおいしいので重宝します。
 

さつま芋のレモン煮

さつま芋を砂糖で煮ておいて、最後にレモン汁としょうゆ少々

しょうゆをほんの少し加えると、ごはんのおかずになります。
 

豚肉としめじのしぐれ煮

豚肉を、しょうゆ、みりん、砂糖、酒を入れてから入りし

しめじとショウガを入れて、さらにさっと煮たら

最後にたっぷりのかつお節を混ぜて、煮汁を吸わせます。

かつお節を混ぜることで、うまみもアップするし
 

煮汁が漏れるのを防いでくれます。

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