でいりいおくじょのBLOG

2024.07.28

読書日記「詩の中の風景」

石垣りんさんがエッセイの中で

 

ああ、面白くないな、面白くないな

って思いながら、詩を読んでいる

みたいなことを書いておられるのがあって

(どのエッセイだったか、探してみたんだけれどよくわからない…)

 

それを読んだ瞬間、

石垣りんさんの事がすごく好きになりました

 

私も詩を読んでも読んでも

理解できない事が多く

 

ああ、分かんないなあ

ああ、面白くないなあ

ああ、こんなのどこが良いんだろう

 

って、思うことが多々あり

(不遜な発言、すいません)

 

自分の理解力が足りないだけなのに

こんな詩、ちっとも面白くないじゃないかと

毒づいていたりして

(再び、すいません)

 

でも、心のどこかで

詩をわかる人には、分かるんだろうなあ

 

詩がわかるようになれば

 

おお~~~ッとか

なるほど~~~とか

そう来たか~~~とか

 

読みながら感動するんだろうなあ

って思っていたわけです。

 

でも、石垣りんさんは

面白くない、面白くないと思いながら

勉強のために、せっせと詩を読んでおられる。

 

面白くないな~ってぶつぶつ言いながら読んでおられる姿を想像して

それがなんか、良いなあ~~

石垣りんさん好きだなって思ったんです。

 

そうしたら、

石垣りんさんは、どんな詩を読んでおられるのか

それが、気になりはじめ

石垣りんさんが、詩について語っておられる本があったので

読んでみました

 

「詩の中の風景」くらしの中によみがえる (石垣りん著  中央公論新社)

 

この本は、

石垣りんさんが、

他の方が書かれた詩を取り上げつつ

その詩に出会った時の事や、

その詩を読んで感じたことなどを書かれている一冊です。

 

りんさんのエッセイが、とにかく素晴らしい。

 

って言うか

 

私なんか、読む力がないから

詩を読んだだけでは、ほ~~~~って思う事しかできないんだけれど

りんさんのエッセイとセットで読むと

 

おおおおおおおおおおおおお~~~~~~~~~~ってなる。

 

なんて言ったらいいんだろう

 

詩って、読まれることで扉があくというか

違う世界が目の前に開かれるんですね

 

一読しただけでは、

全く理解不能な詩も

りんさんの言葉をよりどころにして読むと

 

ガチャッと何かがハマり

じわじわと何かが染みてくるというか

そんな感じがして

 

ああ、これが詩の世界かって思う瞬間が、

いくつもありました。

 

すごいなあ、石垣りんさん。

 

詩を書き写すことは

日々、日課としてやっていて

チョコッと感想などを書いたりもしていたのですが

 

書き写して、音読して

チョコッと、感想を書くくらいで終わっていたんです。

 

もう少し、詩の世界を味わって

詩を読みながら何かを書いてみるのもいいなと思いました。

 

石垣りんさんみたいには、書けないけれど

 

面白くない、面白くない

分からない、分からない

そういう事でもいいから

とにかく何か書いて、分からないこと、違和感を感じている事

そんなことを書いてみるのもいいのかもって思いました。

 

でも、詩を読んで、

面白くない、面白くないと言葉にすることで

それが逆に、詩と自分を結び付けることもあり

別に面白くなくても、おお~~って思うこともある。

 

そうやって詩を読んでいくことで

その世界観に、ほんの少し近づけるようなった気がしています。

それは、私にとっては、とても大きな発見でした。

 

私みたいに、詩の何がいいのか分からない

という人は、この本、とてもおすすめです。

 

りん

コメント

  1. ともこ より:

    こんばんは😊
    詩は全くの素人ですので、その本機会があれば読んでみたいです😊
    ガーリックチキンソテー、家族の大好物でして、週3作りました🤣笑
    今も作ってます😊明日の弁当分は果たして残るのでしょうか…笑
    ありがとうございます!

    1. 奥薗壽子 より:

      コメント、ありがとうございます。
      ガーリックチキンソテー作って下さってありがとうございます。
      週3回も!!!!感謝感謝です。
      石垣りんさんの本も是非是非読んでみて下さいませ。

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