でいりいおくじょのBLOG

2017.10.27

読書日記「陸王」

ドラマ化で話題になっていることもあり、読んでみました。

「陸王」(池井戸潤著 集英社)

 

物語は創業100年にもなる老舗の足袋屋。

度の需要がどんどん減り、会社の収益は、じり貧状態。

このままでは、いずれ会社が立ちいかなくなることを危惧して

会社の存続をかけ、ランニングシューズに参入していくという話。

 

実績のない中小企業vs大手のスポースシューズメーカー

中小企業と銀行

そしてそれを取り巻く人たちの、それぞれの人間模様。

 

弱い立場の中小企業が、大手のスポーツシューズメーカーに

いかに立ち向かっていくのか。

開発費、運営費を、どうやって借りるのか。

新商品開発に必要なものを、どこから調達するか?

池井戸ワールド全開で、今回も本当の面白かったです。

 

池井戸さんの本を読むと

いつも、何かほっと安心して、自分の中の迷いが吹っ切れるんです。

 

財力、知名度、権力。

どうにもならない格差は、どんな世界にもあります。

私自身、世の中を動かしている大きな力の前で

自分の非力を日々感じている一人です。

 

プライドというのは、会社の大きさや肩書で持つのではなく

あくまでも仕事に対して持つものであり、

何かを作るということは

協力者と、技術と、情熱によって成り立つ。

 

この本の中の言葉は、本当に勇気を与えてくれますね。

 

こういう本を読むと

一人の料理研究家として、世の中の理不尽さを思い知ることが多々あったとしても

まじめにコツコツ頑張っていれば

どこかできっと、報われるところがあると希望が持てるんです。

 

プロの料理研究家として

プライドを持って仕事をし続けたいと思えるのです。

 

また、この小説の中で、大地という社長の息子が出てくるのだけれど

けれど、その大地が、さまざまな困難に立ち向かっていくうちに

自分が本当にやりたいことって何なのかを、手探りでつかんでいくんです。

この一連の成長ストーリーもまた

興味深く、自分の子供たちと重ね合わせずにはおれませんでした。

 

ドラマを見るのもいいですが

本の方もおすすめです。

 

陸王

コメント

  1. Yu-ki より:

    先生、おはようございます。

    読書週間が始まりますね。
    最近は、ほとんど“読書”をしないので、この機会に意識して本を手にしてみようかな、と思います。
    活字を読むって、心も落ち着くだろうし、想像力も養われると思います。

    先生は、沢山読まれていて読書上手ですね。
    私も、いい本を見つけたいです☺️。

    先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。

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