でいりいおくじょのBLOG

2021.06.06

映画日記「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」

前から見たいと思っていた映画が

期間限定キャンペーンの対象になったので

早速見てみました。

 

「9人の翻訳家  囚われたベストセラー」

 

「ダヴィンチ・コード」などが世界的なベストセラーになっている

ダンブラウンの「ロバート・ダングドン」シリーズ。

 

なんでも

シリーズ4作目の「インフェルノ」が出版されるとき

本の内容が違法に流出するのを防ぐため

各国の翻訳者を秘密の地下に隔離して翻訳を行ったらしく

 

そのエピソードをもとに作られた映画です。

 

映画の方では

「デダリュス」という小説の第1部、第2部が世界的なベストセラーになっており

その第3部を、世界で同時に発売するために

9人の翻訳家が、秘密の建物の地下に集められるところから

話が始まります。

 

どうやら、大手出版社が

その印税を独り占めして、莫大な利益を得ようとしており

そのために、発売まで絶対外に内容を知られたくないわけです。

 

9人の翻訳者たちは、外部との通信をすべて遮断され

建物の地下で監視されながら、翻訳作業を進めることになります。

 

ところが

監禁状態で翻訳が開始された直後

何者かによって冒頭の10ページの原稿が

後悔されてしまうんです。

 

そして、次の100ページの内容を後悔されたくなかったら

お金を払えという強迫が‥。

 

そして、そのお金を払わなければ、

どんどん次の部分も公開するというのです。

 

いったい誰が、内容を外にが流したのか。

 

内容を知っているのは、出版社のトップと9人の翻訳家のみ

 

9人の翻訳者が疑われ

もはや、食べるものも与えられず、監禁状態に陥り

それぞれが、疑心暗鬼にとらわれ始め‥。

 

ストーリーは、現在、過去、未来を行きつ戻りつしながら

だんだん全貌がわかってくるのですが

 

いやいや、それも、一筋縄ではいきません。

 

ええーーーーーっ!!!

うそ~~~~っ!!!

わわわわわああ~~~

ぎゃーーーーーーっ

 

もう、最後の最後まで、どうなるのか予測不可能です。

 

でも、最後まで見ると

いやいやいやいや、よくできた話でした。

まいりました。

 

アガサクリステイ―を読んだ後ですが

この映画のプロットも、

すごくよくできています。

 

映画としても、素晴らしかったですが

見終わってみると

文学というのは

 

言葉の芸術であり

それが、別の言葉に翻訳された時

そこには、また翻訳者の存在も確実にある。

 

言葉の力というのは

その時、作者だけのものではなくなる。

 

素晴らしい作品は、

そうやって、多くの人に読まれることで存在価値が生まれるわけで

 

何部売れたとか

売り上げがいくらだとか

お金の価値に換算できない。

 

見終わった後に

そんなことも思った。

 

2021年6月6日映画のっき

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